発音なしで、リスニングだけをやりたい | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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昨日次のようなコンタクトを紹介しました。


初めまして、Sakuraiさん。XXともうします。今カリフォルニアに在住しております60歳の男性です。大阪におります妻子から離れまして約9カ月になります。どうしても米語のリスニング力を強力につけなければならない状況に置かされています。Sakuraiさんのリスニングについてのお話を読みまして感銘しております。ご指導いただけるご縁があればと思っています。


この方は飛行機の免許をとりに行っており、リスニングだけを特に強化したいと言う願望を持っていました。


それならリスニングだけをやる意味があるのでしょうか。まず英語の音が聞き取れないのは音が速いからでなく、音素が並んでいないため、その連続変化の音を覚えていないからです。


英語の発音とリスニングを比べた場合に、発音の方が何倍も楽になります。聞き方が何倍か難しくなります。私の感覚でリスニングは10倍くらい難しいと思っています。


リスニングが難しいのは音声に正しい発音記号のような音が並んでいないからです。ほとんどの人は速すぎると言いますが、速度を遅くしても音がつながっていますから、聞き取れる訳でありません。


そのつながった音を、各人がそれぞれの言い方をします。音には大きな幅があります。多くの人、不特定多数を相手にしなければなりません。いろいろな音の流れがあり、それに対応する必要があります。


英語の場合は日本語を含む、いろいろな国の訛りへの対応も必要です。リスニングが難しいのはいろいろな音に対応する必要があるからです。


発音に関して言えば、自分だけの問題です。自分の発音する英語が聞き取ってもらえるなら十分です。日本語訛りがあったにしても、理解してもらえます。そして、その発音は自分で録音して聞くだけで十分にチェックができます。


リスニングではいろいろな国の訛りとか、地方のアクセントに対応した英語を聞く練習は対象があまりにも多くて、現実的でありません。


最も効果的な方法は自分で発音して、練習して自分で聞く事です。自分で理想の音を模索するのですが、その練習過程でその英語の音の幅をある程度知る事ができます。その音の幅を知らなければ、発音も難しいからです。


そして英語音をどんどん覚えていけば、パターン認識が進み、類似のパターンが認識し易くなります。音を覚えるには、発音練習が最も効果的です。


発音なら自分でチェックもでき、上達が確認できれ、意志の伝達もできれば、モチベーションも上がります。


発音なら練習を続ける事により、その間に上達させることは可能です。しかし、リスニングに関して言えば、聞いて分からない英語を何回聞いても分からないと言う現実があります。音が連続的に変化するからです。


英語の音声には音素が並んでおりませんから、発音できれば聞き取れると言う事はありません。しかし、人間の記憶は覚えなくては思い出す事はできません。


英語の音を覚えるなら、私は発音をベースに覚えるのが最も効果的であると思っています。