英語の音声、つまり言語の音声は音素(発音記号)が並んだものでなく、
連続的に音が変化する音のストリームです。
発音記号ベースで発音練習をすると、ロボットのようなギクシャクとした不自然な
発音になります。
音声学で教えている音素(発音記号)は概念の音です。つまり実際の物理音でなく
想像上のモデル的な音です。
英語を聞いて音素が聞こえるのは錯覚です。
東大の峰松氏は学習した錯覚と言っております。
犬が鳴くと日本人にはワンワンと言う音素が並んでいるように聞こえます。
これが学習した錯覚です。
英米人には犬がバウワウと鳴いているようの聞こえるようです。
これも学習した錯覚です。
犬はワンワンともバウワウとも鳴いておりません。本当に犬の真似をするなら、
ワンワンともバウワウ等の発音記号通りに発音しては自然な音になりません。
聞いた音に忠実に真似る事であり、ワンワンともバウワウとか言っては
本当の鳴き声になりません。
英語の発音も発音記号通りに発音してはワンワンともバウワウのようになります。
錯覚で聞いた音をベースにするからです。
”Can you help me?”と言う英語の音声にはどこにも切れ目はありません。
つまり切れ目のない連続的に変化する音のストリームです。
英語も発音記号を並べるのでなく、連続的に音を変化させると
非常に発音が良くなり、発音が楽になります。
発音が楽になると、覚えるのも楽になります。