受験英語の弊害 | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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私の“in”の用法に関して2chに次のような注意がありました。「センター試験での頻出事項」にもなっていますから、私が訂正すべきだと言うのです。



私は冗談だと思っていたのですが、その方は英語の先生が“in”の説明しているページを紹介してくれました。



そのページの中である先生はこう言ってました。



「今が2007年の3月だとします。じゃ1年後はというと2008年の3月ですよね。このように、”ぴったり”1年後というようなときは“in”を使うんです。ところが皆さんの中には“in”が ”~以内に”というイメージ、つまり図ので表した範囲であると思い込んでいる人がいると思います。しかし、”~以内に”には“within”という別の前置詞が担当することになっているので、ハッキリ区別をつけてくださいね。 」



また他の先生はこう言っていました。



「期間を表す語をつけたい場合は、in や within を使うことになります。 日本人学習者にとって、簡単なのにどうしてもピンとこないのが、この” in ”の使い方。”in two weeks” なら”2週間経ったら”です。2週間以内に、ではありません。 それならば”within two weeks”と言わなければならない。それに、”2週間前に”なら”two weeks ago”で、わりに馴染みやすいのですが、”2週間後”だと”in two weeks ”だというのは、なかなか染みつかないようです。」



私はアメリカでの生活、通訳上の経験から判断すると英語で”以内”と言う場合に“within”でなく”in“が使われる事が多いのです。私が“within”を使うのは特殊なケースです。”in“が使われるのは英語のストリームを発音した時に発音がし易いからです。 「ぴったり」1年後は” in ”ではなく”just”使っており、それが一般的な使われ方です。言葉は理屈でなく、どう現場で使われるかが大事です。



私は英英辞典や日本の辞書も見ました。そして2chに、“in”の使い方には”期間”や”以内”や”未満”の使われ方があるのを説明して、その辞書のリンクや訳も2chに掲載し、用例もつけて説明しました。



すると今朝に次のような書き込みがありました。



「砕けた使い方もあるのはわかりますが、あくまでも、基本的な使い方は下記の表の通りだと思いますよ。 」



あたかも受験英語の方が基本であると主張するのです。ここまでも受験英語が悪い影響を与えているのは問題だと思います。ネット上の辞書や用例を見ればそれが間違いだと分かるのに、予備校や学校の先生が言ったままの事を信じる生徒の体質はネット社会になっても変わってないようです。
ネットで調べれば直ぐに分かるのに、今の生徒も何が現実かを知ろうとするのでなく、学校や予備校の先生の言う事を信じるようです。