メロンソーダにチェリー 96 | 雨が降るから虹がでる miyabiな日々

雨が降るから虹がでる miyabiな日々

arashic妄想小説です
BL系ですので苦手な方はスルーしてください

あ、あの・・?

 

おじいさんは

ストローでソーダを

一口飲む

 

私はねぇ

昔からこの

メロンソーダを

頼むときはわくわくしててね

 

はい

 

年をとっても

その気持ちは変わらないんだが

 

・・・これはなぜだろう

わくわくしないんだ・・・

 

えっ

 

おじいさんは

寂しそうな表情で

そのグラスを見つめる

 

確かに美味しい

味は抜群だ・・けどなぁ・・・

 

ど、どうしよう

寂しい気持ちにさせてしまうなんて

 

潤も大野さんもニノも

心配そうにこっちを見てる

 

いや、まぁ

気にしないで

ごめんね、せっかくのオープンなのに

変なこと言って

 

いえ、ご意見ありがとうございます

 

ペコリと頭を下げて

立ち去ろうとしたその時

 

一番乗りの事務のおばちゃんが

トーストを頬張りながら

 

ねぇ、それ

色が足りないんじゃない?

 

え、色・・?

 

そうだ!そうだよ!

 

おじいさんの表情が

明るくなる

 

ここに!

赤いさくらんぼが

入ってないんだ

 

あ!

 

そうか……

 

俺メロンソーダの

味とかばっか考えてて

チェリーのこと

何も考えてなかった

 

とはいえ

 

今から用意するのは

厳しいよね・・

 

せっかくのプレオープンに出す

じいちゃんと俺の

メロンソーダなのに


力なく肩を落とした

その時

 

 

カラン!とドアが開いた

 

 クローバーつづく🌸

 

無印の食品類

いつも手に取るけど

結局買わない件