万葉集の研究で有名な犬養孝先生の「万葉記念館」に寄りました。
散策の中、犬養先生の名前も刻まれた万葉集の歌碑をいくつか見ることができました。
戦後、私が入学するずいぶん前になりますが、母校である高校で教鞭をとられていたこともありました。 

※記念館のホームページより 

この館は、『万葉集』を日本国中に普及させた文化功労者、犬養孝先生(1907~1998)を顕彰した展示館です。
昭和30年に阪合村、高市村、飛鳥村が合併した時に、万葉仮名「明日香」の「明日香村」を提案された名付け親でもあります。 

建物は大正15年南都銀行高市郡岡支店としてオープンした建物を改装して平成12年4月1日にオープンしました。
増改築の際に発掘調査が行われた時に飛鳥時代の遺構と漆を詰めた壺約200個が出土しました。 

展示は、2階の犬養孝の生涯をはじめ、後世万葉風土学として確立された犬養孝の『万葉の風土』『万葉の旅』などの著書をはじめ、全国に広がる『犬養孝揮毫万葉歌碑』の紹介や、遺品の展示。 

また終戦後、旧制大阪高校(現、大阪大学)教授の頃に教え子たちのために「身近に楽しめるものを」と、当時、愛煙家だったこともあり「光」「憩」のタバコの空き箱を利用して『万葉集』から100首を選び、自筆で「万葉かるた」を作り、以来お正月3日には犬養先生の自宅で学生たちが楽しみました。
当時の原本をホールで展示しています。 

また、館内では犬養先生が万葉の地を訪ねた映像が見られ、独特の節回しで万葉を朗唱する「犬養節」が流れています。