霊雲院(れいうんいん)は、東山区本町にある臨済宗東福寺派の寺院で東福寺の塔頭です。前庭の「九山八海の庭」で有名です。 

1390年に岐陽方秀(きようほうしゅう)が開いたとされ、当初は不二庵と呼ばれていました。岐陽和尚は、天龍寺第六十四世、南禅寺第九十六世、東福寺第八十世に歴任した高僧です。1394年に遣明船が明国から四書や詩経集伝などを舶載した際に、岐陽和尚がはじめてこれらに注釈を加えて講義をされ、後に将軍足利義持に篤く帰依されました。 

幕末には、この寺で西郷隆盛と勤王の僧、月照が維新へ向けて密議を交わしたといわれ、日露戦争当時にはロシア兵の捕虜収容所となりました。50人のロシア兵が8か月に渡ってここで寝起きし、彼らが故郷を想って作った弦楽器が展示されています。 

こちらは10数年前に行ったきりで、何度も前は通っているのですがご無沙汰しています。