京都の織物産業の中心である西陣。応仁の乱の際に、西軍の大将、山名宗全が陣をはった場所から地名がつきました。
堀川今出川にある西陣織会館には、西陣織の紹介や史料が常時展示されています。 また、伝統の業を紹介する職人による実演や短時間で制作体験などを楽しむこともできます。伝統の美と技を存分に楽しめる場所です。 さらに、きものの着付や和裁の教室もやっています。
ジオラマ展示やビデオ映像を通して、西陣織や養蚕について広く知ることができます。卵が孵化するところから始まり、繭(まゆ)を作るまでの蚕(かいこ)の成長がひと目でわかるように飼育展示しています。小学生が理科や総合的な学習の時間に観察しますが、蚕がえさを食べたり、糸をはいたりする様子などを間近で見ることができます。まゆから糸を引く「座繰り」の実演を見学することができます。
さらに、熟練の職人による、 昔ながらの手機を使って「緯錦実演」 や爪で緯糸を掻きよせて織る高度な技法「西陣爪掻本 綴織」も見ることができます。
ミニ手機で、約20cm×30cmのテーブルセンターを織る体験やきもの体験などもできます。
コロナ禍前はきものショーも開かれていました。以前、首都圏から京都への新幹線のお得な切符に無料で見られる特典がついていて、何度か見学しました。写真は数年前に久し振りに寄ったときのものです。近くには、晴明神社や白峰神社などがあります。