神應寺(じんのうじ)は、石清水八幡宮のある男山の北側山腹にある曹洞宗の寺です。この寺は、八幡神を男山に勧請した行教律師が、貞観年間(859年~ 877年)に創建したと伝えられています。当初は四宗兼学の寺院でしたが、室町時代後期に禅宗寺院となり、慶長年間(1596~1615年)、尾張国中島郡下津村の青松山正眼寺(現在小牧市に移転)の末寺として再興されました。明治の神仏分離以前は、石清水八幡宮の神宮寺でした。
重要文化財の行教律師座像、豊臣秀吉の衣冠束帯の像等が安置されています。書院は伏見桃山城の遺構で、襖や杉戸には狩野山雪筆による「竹に虎、御所車」などが描かれています。また、江戸時代の豪商・淀屋辰五郎や二宮忠八などの墓があります。
奥の院には杉山谷不動尊(ひきめの滝)があり、谷不動ともいわれ、「厄除け不動」として人々に信仰されています。
2013年5月の春季特別拝観の時に訪れました。通常拝観には予約が必要です。