菅原院天満宮神社(すがわらいんてんまんぐうじんじゃ)は、京都市上京区にある神社で、通称烏丸の天神さん。
神社の場所は、菅原清公から道真の孫子三代の邸宅である菅原院(すがわらいん)があった場所とされていて、道真生誕の地とも伝えられています。左大臣・藤原時平によって大宰府に左遷させられた道真は都に戻ることなく903年に薨去。その後、京の都には異変が相次ぎました。
道真らの菩提を弔うために菅原院跡地には歓喜寺が創建され、その境内に道真とその父祖を祀る小祠も作られました。その後、歓喜寺は1003年に源融の旧邸・六条河原院の跡地に移転し、その移転先で新たに作られた天満宮が後の錦天満宮の元になります。なお、歓喜寺は1299年に時宗の善導寺に合併されて六条道場・歓喜光寺となりました。
菅原院の跡地には移転した歓喜寺の殿舎が残されていたましたが、それを利用して道真公生誕の地といわれるこの地に、新たに社殿を造営して道真を祀り、相殿神として父是善、祖父清公も祀るようになりました。
この神社の正面には烏丸通を挟んで京都御苑の下立売御門があり、前回紹介した京都御苑内にある厳島神社も兼帯しています。
2016年8月の京の夏の旅の特別公開で訪れました。