賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)は、通称は下鴨神社(しもがもじんじゃ)、式内社(名神大社)、山城国一宮、二十二社(上七社)の一社です。世界遺産「古都京都の文化財」一つとして登録されている。
賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに賀茂県主氏の氏神を祀る神社で、両社は賀茂神社(賀茂社)と総称されます。両社で催す賀茂祭(通称 葵祭)で有名です。
本殿には、右に賀茂別雷命(上賀茂神社祭神)の母の玉依姫命、左に玉依姫命の父の賀茂建角身命を祀っているので「賀茂御祖神社」と呼ばれています。金鵄および八咫烏は賀茂建角身命の化身といわれています。
境内に糺の森(ただすのもり)、御手洗川、みたらし池があります。神社は2つの川の合流点から一直線に伸びた参道と、その正面に神殿、という直線的な配置になっています。
御手洗社の水は葵祭の斎王代清めの聖水です。
上賀茂神社とともに奈良時代以前から朝廷の崇敬を受けていましたが、平安遷都の後はより一層の崇敬を受けるようになり、807年には最高位の正一位の神階を受け、賀茂祭は勅祭とされました。810年以降約400年にわたり、斎院が置かれ、皇女が斎王として賀茂社に奉仕ししました。また、みたらし団子の名前の由来は下鴨神社の御手洗川の水の泡を模して作られたと言われています。串の先に一つ、少し離して四つ刺したた団子は人間の五体を表していると言う説もあります。
鴨長明ゆかりの河合神社内には、「方丈記」を著した鴨長明の栖(すみか)である「方丈の庵」を学術的に調査し考証し復元したものが展示されています。