再びドラゴン桜からの引用です。
第7巻の66話と67話は非常に印象に残りました。
ドラゴン桜の舞台の龍山高校で、教育方針を巡って教師同士が議論します。
そこである教師の質問
「目の前に飢えている人がいるとします。
あなたはその人に魚を釣ってあげますか?
それとも、魚の釣り方をおしえてあげますか?」
生徒思いのT先生は当然のごとく「魚を釣ってあげます」と答えます。
それに対して、改革派(龍山高校を進学校にするために来た教師)の教師は「あなたは生徒の立場を全く想像できていない。あなたは生徒から優しくて良い先生と思われたいだけだ。生徒を過小評価しているので、教師が~してあげようという思考になる。」
また主人公である桜木先生は「あなたは現状の成績でA大学に入れる実力のある生徒が、直前になって1ランク下のB大学にしたいと言ってきた。この相談に対してどう答えるか」
とそのT先生質問しました。
そのT先生はいろいろ、もっとがんばれとか気持ちはわかるよ等の答えを考えますが、桜木先生の答えは
「生徒の言ったことを繰り返す」でした。
その意味は、相談を受ける際にもっとも重要なことは会話を切らずに続けることです。
相談者の言ったことを自分の言葉に直して繰り返すと、相談者は聞いてくれてるんだという安心を得ます。
じっくり聞かずに「がんばれ」だの「あきらめるな」とかを言ってしまうと、結局自分の意見の押しつけになってしまいます。
これは先生と生徒だけでなく、親と子、部下と上司の関係にも見られます。
魚釣りの質問で言えば、魚をあげるのヘルプで、釣り方を教えるのはサポートです。
ヘルプではその場の問題はなんとかなっても、自分で問題を解決する力は身につきません。
それに対してサポートは一見生徒に厳しい態度に思われますが、大事なのは生徒を「信頼」することです。
信頼は、やる気にかわり、やがて自立にもつながります。
相談業務というか、司法書士ってやろうと思えば、困っている人を助けるだけでなく、自立や変化のきっかけを与えることもできるんだなっていうことを考えました。
それが僕の理想とする司法書士なのかもしれません。