タイトル ゼロ・ウェイスト・ホーム ごみを出さないシンプルな暮らし
著者 ベア・ジョンソン
訳者 服部雄一郎
出版社 KTC中央出版
出版年 2016年9月
内容・所感 以前読んだ「クマってます~」の本の巻末に紹介されていた 環境に関する本の中にあったもの。
著者は2008年からこの「ゼロ・ウェイスト・ライフ」を実践。夫と二人の息子とともにカリフォルニアに住むフランス人。
著者は目覚めるまでは 夫の十分な収入のおかげもあり広い家 飾り立てること 趣味・志向など たっぷりの材料やお金を使って暮してきた。それらが一周した時に 自分で虚しさを覚え 全てのものを捨て去り コンパクトな居へ移した。そこで気付いたのは今までの多すぎるモノたち。
また それは環境に良い 体に良いものと突き進むこと。
モノはすぐにあふれるため 学校からのプリント ダイレクトメール 友人からの贈り物全てに必要以上のものを持ち込ませない どうしてもの時は環境循環できるかどうか が基準。
また 洗剤 化粧品 などなど 材料を使い手作り。
その考え方のキホンは
①リフューズ(必要のないものは断る)・・・試供品 ダイレクトメール 贈り物などなど
②リデュース(必要ないものは減らす)・・・2つあるも 使わないものをためこまない ばら売り 量り売りを利用する
③リユース(繰り返し使う)・・・良いもの 耐用性に優れているもの 修理ができるものを使う
④リサイクル(①~③が出来ないものはリサイクル)
⑤ロット(たい肥化)・・・専用のコンポストを使い堆肥にする
それらの ノウハウやレシピなどが紹介されている。
著者も突き詰めすぎて コストや時間が見合わないこともあったりを経て今の暮らしに落ち着いている。
子どもたちもこの暮しに協力。ホントのところはどう思っているのはわからないが。ギシギシに切り詰めるわけでなく 生活の一部になっていると苦も無くできるのであろう。お楽しみ的なイベントもあり そこは考えている様子がうかがえる。
そして 著者も完全にゼロの生活が出来ているわけでない。例えば生家に帰省するための飛行機など。しかし そこは「自分がどうしたいか」を基本に 他人がどう言おうと構わないという心持も必要。
そして この暮しは 今やることは今やるが基本のよう。
色々な洗剤などのレシピが紹介されていたが 材料が同じようなものを使うところもポイントなんだろうなと思う。
ポリエステルの有毒性について著者の排除ぶりを見ていると 自分の生活も恐ろしくなってきた。
ここまではとても無理が正直な感想。しかし環境問題は確実に進行している。
ゼロは無理でも少しでも始めないと結果自分に返ってくる。
著者も大草原の小さな家みたいな と言っていたが、思い返すとそうだよねと思う。あるもので生活する ここが原点だと思う。