死に場所なの? | さいたま第二のつぶやき人生

昨日は一年ぶりに大学病院へ心臓の検査に行った。この十年で五回の手術入院と三回の検査入院をこの病院で経験した。今まで救急車で三回運ばれたが運よく退院出来て今に至る。

 

朝早くから車で行くと駐車場が大混雑である。嫌な予感を覚えながら病院の中へ入ると、まだ診察も始まっていないのに受付のあるフロアーは爺さん婆さんがひしめき合っていた。

 

受付機に診察券を入れると、今日の検査予定が印字された紙が出てきた。先ずは心電図検査場に行ったが、もう50人待ちである。受付で名前と年齢を言わなくてはならないが聞こえてくるのは昭和10年から20年代の老人ばかりで私は若い方だった

 

勝手知ったる病院内を検査で回り、医師の話を聞くまでに5時間もかかった。それにしてもここは老人専用の病院かと思うほどである。たまに若い人がいたがほとんどが付き添いの人間だ。

 

待ち時間が長いので色々と考えてしまう。「このうち何人の老人がこの病院で死ぬのかな?」「俺の死に場所もここかな?」「今のままだと孤独死の可能性が高いから老人施設でも今のうちに見とくかな」等とつい考えてしまった。

 

医師が最後に言った。「悪くはなっていないから、また来年会いましょうと。思わず「良くはならないの?」と言いかけて席を立った。とりあえず一年は持つのかな?急いで楽しいことしなくちゃ。なんてね。