NPO法人EMS | さいたま第二のつぶやき人生

セブ島に遊びに行っていた時に知り合ったのがきっかけでセブ島のストリートチルドレンをサポートするNPО法人EMSの会員になって8年が経った。

 

教会の近くで物売りをしながら学校へも行けずに働いている幼い子供たちを応援している団体だ。負の貧困スパイラルから脱出するには教育が必要だと団体の理事たちが力説していた。

 

毎年、クリスマスカードやビデオレターが届く。私に最初に写真付きで手紙を送ってくれた小学2年生の女の子が今では高校生になっていた。不安げな顔をしていたのに今では笑顔満載で活発な少女になっていて、夢は大学に通うことだと言っている。

 

5年ほど前に施設をを訪問したときにニコッと笑ってくれた一際小さな女の子が忘れられない。病院に行くお金がなく母親を亡くした直後に会ったのだ。「もう少し早く知っていれば病院代ぐらい私が払ったのに」とつぶやくと現地のスタッフが「仕方ないのですよ、これが現実だとみんな分かっていますから」としんみりと言った。

 

「お金を渡しても根本的な解決にはならない」と年長の理事が切なそうな表情で言う。今では活動も15年が過ぎ法人を作って10周年も去年迎えた。

 

今では学校へ通えなかった子供たちが高校を卒業して、働きながらそのNPOの手伝いをしている。母親になった子もいる。施設に通う子供たちの底抜けの笑顔を見ると「明るい未来がきっと待っているよ」と祈るばかりである。