やまとこころを育む読書会
輪読本「幸せにする言葉 幸せになる言葉」出口光著
◆言葉を超えた心を伝える◆
今回の場から創作され生まれてきたテーマは「わび さび」
わびを有限の世界でおこること
さびは無限の世界を感じること という見立てで探求してみました
肉体を持っている私たちは、見事なまでに
それぞれが違っています
有限な命 能力 それを精一杯 尽くすこと
ここにわびの美を感じますね
利休の師にあたる武野紹鴎は「わび」を正直に慎み深く、おごらぬ様と表現されています
幼子は歓喜とともにこの世に生を受けて
日々新しくぐんぐんと成長していきます
やがて天職に巡りあい
夢中で体験を重ねる
専門を極めようとすればするほど
果てしなさに打ちひしがれる
それでも懸命に打ち込む姿がわびであるとするならば
さびとは何でしょうか?
50代を迎えると肉体は明らかに
植物がそうであるように
土にかえりやすくなろうとしているのを感じます
その一方で
着物に触れたとき手から伝わってくるもの
お茶を点てる亭主の姿
折々の花を愛でながらして歩いている時におりてくる閃き
風にゆれる童のつややかな黒髪に感動する瞬間
こういった感覚は精妙になっていっているようです
だんだんと肉体が必要でなくなっているかのようでもあります
こうして考察してみると
「さび」は盛りを過ぎて失われているようなものの中に
永遠に円環しながら生成発展していくきらめきを見出していくことなのでしょうか
今年40を迎える美女が
年を重ねることが楽しみになりました
という感想を述べてくれ嬉しく思いました
「やまとこころを育む読書会」の「みこと」が明らかになりつつあります
いつもありがとうございます
「やまとこころを育む読書会」