連休明け、金剛山麓の葛城古道沿いには彼岸花がまだ勢いよく咲いていた
秋晴れの下、彼岸花の景色を求めて天孫降臨の高天原伝説が残る高天の台地から
葛城古道を北へむかうことにした
先ずはご当地の高天彦神社を参拝
葛城山麓はかつて大和王権と肩を並べる勢力を持った古代豪族葛城氏の本拠地で
高天彦神社は葛城氏の祖神「高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)」を祀る
次は橋本院へ
彼岸が過ぎてようやく秋めいて来た長閑な田舎道
稲刈りが済んだ田んぼも出て来た
この辺り一帯は日本神話に登場する「高天原」と伝えられている
橋本院の皆さんにはさくらの一周忌法要では大変お世話になった
次は彼岸花の名所で休日には大勢のカメラマニアが訪れる一言主神社へ
葛城山麓には幾つもの蜘蛛塚が在るが、神代の昔、勢力を拡大する大和王権
に攻め滅ぼされた葛城山麓の先住民(土蜘蛛)の碑ではなかろうか。
日本書紀や地方の風土記に登場する土蜘蛛たちをこの地では葛(かずら)の
蔓で作った網で捕えて殺したことで、「葛城(かずらき)」の地名の由来と
伝えられている
一言主神は一言の願いであれば何でも聞き届けてくれる神とされている
この日の葛城古道の彼岸花巡りは九品寺を終点にした
九品寺も彼岸花で有名だが今年は何故か群生地が閉じられていた
山門を潜り境内の西国三十三観音像の傍に咲く彼岸花を見て廻る
回遊式庭園の池の畔にも足を延ばすと
水音を立てて大きな緋鯉が近付いて来た
九品寺前にはコスモスが花開き
厳しい残暑が続く中でも季節の変りを告げていた