少し遅れたけど退院祝いに河津桜を観て本マグロを食べに行こうと友人に誘われ
てっきり南伊豆まで出掛けるものと思って車に乗り込んだ。
ところが北へ向かう筈の車は東に向かって走り続け、そのまま高見トンネルを抜け
三重県に入った。どうやら目的地は南伊豆では無くて南伊勢のようだ
やがて海沿いの町に出て「伊勢まぐろ」の幟を掲げた小ぢんまりした店に着いた。
11時30分の開店時間には10人ほどの客が並んだから人気が有るようだ。
お目当ての伊勢まぐろメニューは3種類有って、さしみ定食\1800、づけ丼\1200
神前丼(かみさきどん)\1800は税込みでかなりリーズナブル
この店で初めて目にした「伊勢まぐろ」は南伊勢町に本社を置くブルーフィン三重
が生産する畜養クロマグロ(本マグロ)のブランド名。
ちなみに畜養とは近畿大学が手掛ける卵採取からの完全養殖とは異なり、クロ
マグロの幼魚ヨコワを捕獲しての養殖でこれは畜養と言うらしい。
【友人が注文した伊勢まぐろさしみ定食】
伊勢まぐろの刺身(大トロ・中トロ)・伊勢まぐろの づけ・冷奴・ご飯・アオサの赤だし
【僕か注文したのはここしか無い神前丼(かみさきどん)】
神前の名前は伊勢まぐろの畜養地の神前浦からのネーミングで南伊勢町の
町おこしのために生まれた丼と聞いたら、ぜひ食べてみなくてはね。
脂の乗った伊勢まぐろの刺身とたたき、大きな赤エビ2尾と鰤(ブリ)の刺身が
埋め尽くし真ん中にプルンとした卵黄が乗っかって色彩豊か。
伊勢まぐろの中トロ刺身のしっとり柔らかく溢れる旨味が赤エビのプリプリした
歯ごたえ、甘さと口の中でせめぎ合う。
見た目よりずい分ボリュームも有って満腹、満足でした
食後は車で10分の河村瑞賢公園へ
公園の名前の河村瑞賢という人物のことを僕は全く知りませんでした。
瑞賢は江戸時代に海運の東廻り・西廻り航路を整備し、船の航行の仕組みを
整えて当時の物流を劇的に改善したことをはじめ、畿内では大規模な治水事業
新潟では用水敷設や銀山開発などの事業に取り組み大きな業績を残しています
瑞賢像の近くには40本程の河津桜が咲き誇り、青空と春の陽気に誘われた
花見客やカメラマンで賑わっていました
桜の花の蜜を吸いに来たメジロも飛び交い、賑やかでした
帰り道は伊勢志摩経由で赤福土産