少し早かったが奈良県宇陀市にある一本桜の「本郷の瀧桜」を見に行った。
大阪の陣で活躍した戦国武将後藤又兵衛がこの地に落ち延びて隠棲したという伝説や
後藤家の屋敷跡だったことから通称「又兵衛桜」で広く知られている。
滝のような枝振りで花咲く姿から日本三大巨桜の三春滝桜を東の横綱と呼ぶのに対し
こちらは西の横綱とも呼ばれているそうだ。
新型粉ウイルスの感染拡大で東京では花見の自粛を呼び掛け始めたが
ここは駐車料金徴収のオジサンがマスクと薄いゴム手袋をしていた。
ただ早過ぎたからか、売店は閉じていて花見客も数えるほど。観光バスはゼロ。
駐車場から見る又兵衛桜は3分咲きほどで、背景となる桃の花もまだ蕾だろう
川沿いに咲くレンギョウ。菜の花もそうだが黄色い色は春を一層強く感じてしまう
モクレンはまだ蕾
又兵衛桜も上部はチラホラ咲いているが枝の先はまだ蕾が多い
周囲を紅く彩る桃の花もこれから
さくらが今年の又兵衛桜を見ることはできないだろうと思っていたのだが
なんとか見られてよかった
17年間、日本全国の野山を疲れ知らずに歩き通したさくらが今は「車いす」
そんなさくらの姿におとよさんも感極まったようだ
去年の又兵衛桜は自転車に乗っていたけど、まだ歩けたし走ることも出来たさくら
それがわずか1年で満足に立つことも出来なくなった・・・
今もきっとそこら中駆け回りたくて堪らないだろう
人出が少なかったからベビーカーに乗せて桜の周りを何度も歩いた
おとよさんは黄色いスイセンを欲しそうにしていたが
さくらからジッと見つめられて取るのを諦めたようだ(笑)
『へへへっ』と照れ隠し。
さくらに見られていたら悪いことはできないね
つぎは何処の桜を見に行こうかな