串柿の里から眺める紀の川と高野の山々
先週、紅葉の高野山と高野山の麓の九度山町を訪ねて深まる秋を楽しみました。
先ずは、「おっぱい寺」と「真田丸」の九度山町へ
初めは「おっぱい寺」と「高野山ガイド犬ゴン」で知られる
慈尊院参拝
このお寺は犬禁ではなく、嬉しいことにむしろ歓迎です。
それには理由が有りますが、それは後にして先ずはおっぱい
その前に、九度山町の名前の由来ですが、
その昔、高野山の開祖である空海(弘法大師)の母が「一目わが子に会いたい」と遠路遥々訪ねて来た折、当時高野山は女人禁制だったため空海の元に行くことができませんでした。
それで空海は月に九度、母が暮らすこの地まで会いに来たと言われ、それが「九度山」という地名になったといわれています
空海の母親が暮らしていたことから「女人高野」と呼ばれる「慈尊院」。
その由来からここは女性の参拝者が多く訪れます。その願いは「おっぱい」に関することで、安産、授乳、育児を願うものから、乳がん平癒まで様々。
境内にはおっぱいの絵馬が飾られ、参拝者からのおっぱい絵馬も奉納されています
家族の健康のため、子供の健やかな成長のためと、多くの女性が訪れていました
そんな女性たちが「あの犬、ゴンによく似てるね」と、さくらを見詰めています
近付いて来た女性たちをさくらを右肩に担いだまま撮影させてもらいました。
何とか写っていましたが、傾き具合はどうにもなりません
さくらも3年前に悪性の乳腺腫瘍を患い切除したが、おかげさまで元気と話すと
「ご利益をいただこう」と皆さんから撫でまわされ
写真をたくさん撮ってもらったうえ、お賽銭代わりのチップまでいただきました(^^)
ジイチャンはおっぱいよりも隣の「ゴンの歌」の張り紙が気になります
実はゴンは有名な高野山の案内犬で、本にもなっていました。
知ってる人もいるかな?
~高野山の案内犬ゴン~
昭和60年代、慈尊院近くに紀州犬と柴犬の雑種の白い雄の野良犬が住みついていた。誰が教えたわけでもないのに、高野山参詣者の道案内をするようになったこの犬は、慈尊院の鐘の音を好んでいたため、いつしか「ゴン」と呼ばれるようになった。
最初の頃は、九度山駅と慈尊院の間を案内するだけであったが、いつしか慈尊院を
ねぐらとして、高野山町石道の約20kmの道のりを朝、慈尊院を発って、夕方に高野山上の大門まで道案内し、夜には慈尊院へ戻るという毎日を送るようになった。
しかし長く険しい山道を連日のように歩き続けたため、体力的・年齢的にも
相当の負担が掛かったようで、1992年(平成4年)をもってガイド犬を引退、
参拝者たちがさくらをゴンに重ねるほど姿、形だけでなく
大人しく人間が好きな性格も似ていて、山歩きが大好きだったゴン。
そして、さくらが生まれる少し前に亡くなったゴンに何か縁を感じます
1200年前、弘法大師(空海)は和犬に先導されて、
高野山に登り開山を決めたと伝えられていることから
このゴンは「弘法大師の案内犬の再来・生まれ変わり」などと呼ばれ
親しまれていたこともあって、亡くなった後同年7月23日、弘法大師像の横に、
「高野山案内犬ゴンの碑」が建てられた
さくらが生まれた年に亡くなったゴンにお参りをして