バリゴヤの頭 登頂記(再掲) | 柴犬さくらの旅日記

柴犬さくらの旅日記

yahooブログ終了によりこちらに引っ越しました。
九州から北海道まで全国を旅する柴犬のさくらです。
緑豊かな美しい日本の自然探訪と山歩きを中心に
旅で出会った皆さんとの触れあいを綴っています

前回の「山道を一日50キロ歩いた日」の記事の中で、一週間前に崖から転落、骨折していたと書いたところ、面白そうだから詳しく掲載して欲しいとのコメントやメールが寄せられました。
ご要望にお応えして、これも四年前の記事ですが、一部編集して再掲します。初めてで山好きの方は、少し長いですが良かったらご覧ください
 

今日は、山歩きの達人たちの会「龍門組」の皆さんが去年登ったバリゴヤの頭を歩いてみました。組員さんのブログでは10時間以上掛かったみたいなので、今日は朝早く出発します。
母公堂駐車場にドカリ号をを停めて6時前に出発しました。
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すぐに洞川(どろがわ)と稲村ヶ岳の登山道に交わります。
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歩きやすく足に優しい杉林の道を歩いて30分ほどで法力峠に到着
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歩きやすいこの道で、少しだけ緊張する細い崖の道が幾つかあり、
さくらは立ち止まって注意を促してくれました
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山上ヶ岳との分岐の山上辻に着きました。ここまでちょうど1時間半です。
すぐ近くに稲村小屋がありますが、下山の際に雷雨に見舞われ雨宿りさせてもらいました。
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稲村ヶ岳が近づいて来ると満開のシャクナゲが迎えてくれましたよ。
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この鎖場や急坂を登りきると頂上はすぐそこです。
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山頂です。思ったより早く着きました。ちょうど2時間です。展望台で山上ヶ岳を背景に記念撮影。
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一週間後に登ることになる山上ヶ岳を眺望
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お天気はいいし、周りは赤やピンクのシャクナゲが咲き誇り、誰もいません。山頂付近を籔漕ぎして景色を楽しみました。
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稲村ヶ岳の山頂で30分ほど遊んでから、バリゴヤの頭を目指して出発です。ただ道標がなく、踏み跡もはっきりしないので山頂付近をウロウロした挙句、テープを見つけ一安心。
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稲村ヶ岳山頂からバリゴヤの頭まで地図では2時間ほどで行けそうですが、初めての山で、踏み跡もはっきりしないようなので時間に余裕を持って歩くことにします。
どんなシーンが展開するか、期待で胸膨らませて出発です。

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下るには気持ちのいい一面の笹原ですが、戻りの際の登り坂を考えたくない急坂です。

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ドンブリ辻を越えると道がさらに険しくなってきましたよ

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厳しい道のりですが、至るところに咲き誇る美しいシャクナゲに疲れも癒されました。
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日ごろ公園で寝そべってばかりいるさくらを見ているご近所の皆さんは、こんなさくらをご覧になると、きっと驚かれるでしょうね。
これが本物のさくらなんですよ~皆さん

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バリゴヤの頭は標高1580メートル。独立峰ですが、周囲の木立で
見晴らしは思ってたより良くありませんでした
 
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空模様が怪しくなってきたので長居は無用です。来るまでは何度か道を見失ったルートですが、帰りはさくらの後を付いて行くだけ、本当に楽チンです。
霧で周りが全く見えない時など、さくらが神の化身に思えますよ(^0^)

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崩れても昼過ぎと思っていた空模様がいよいよ怪しくなってき
した
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そんな余裕は無かったはずなのに、急坂を下ってきたバリゴヤの頭を振り返って感慨に浸りました。二度と来ることはあるまいと思って。

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一番嫌な雷雲が発生しそうな雰囲気です。難所を早く通り過ぎましょう(~_~;
 
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恐れていた雷雲の襲来です。カミナリに怯えたさくらがどこかの
岩穴か木のウロにでも潜り込んでしまい、カミナリが去るまで
出てこない恐れがあります。 
 
ノーリードのさくらを繋ぐため、急いでさくらを追いかけました。物騒な枯れ木でしたが、つい足を乗せてしまったら運悪く腐って
いてボスッと踏み抜き、とっさに掴んだ木の枝も枯れ木でした。
    ・・・・あっ、やった・・・・
気が付くと空が見えました。途中で半回転して背中から落ちてラッキーでした。背中のリュックがクッションになって尾てい骨が少々痛む程度です。足は動きます、ホッとしました。これで帰れます
 
 
異変に気付いたさくらが駈け戻ってきましたが、穴の底なので上から見つめているだけです。このままの姿勢では頭に血が上るので、痛みが収まるのを待って、起き上がろうとしますが、リュックの重みと自分の重みで動きが取れません。
それに、初め動くのを確認した腕ですが、木の根っこを持って起き上がろうとすると、左手指に痛みが走ります。
 
使えるのは右手一本だけ、いよいよ雷雲も近づいて来ています。焦る気持ちを抑えて、滅多にない機会ですから記念写真を撮ることにしました。さくらにお座りするように云いましたが、心配なのでしょう、立ったままです。
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もし、私がこのまま起き上がれなくなって、暫く年月が流れたら、多分中年男の傍に小犬の骨も一緒見つかるだろうな~、なんて思わず涙ぐみながらシャッターを押しました。
 
  
墜ちてからしばらく時間が経ちました。さくらは先ほどの場所から動かず、無心に私を見つめています。
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さくらを骨にしてはならない(笑)、と外れないリュックの肩ベルトをナイフで切断しようと思いましが、肝心のナイフがリュックの中でした。(苦笑)

それでも必死に何とか、もがいているうちに身体が少し横になり、左の肘が使えるようになったので、肘を支えに右手で木の根っこを掴んで上体を引き起こしました。少し手こずりましたが無事脱出です。(ホッ)
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どうも中指の骨を痛めたようなので、テーピングで応急処置をして道を急ぎます。
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3時間前に出発した稲村ヶ岳が見えてきました。あの頂を越えれば稲村小屋があり、雨宿りができると思うと安堵感が湧いてきました。
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しかし稲村ヶ岳山頂までは、まだまだ岩場や急坂が続きます。
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私はレインコートが嫌いで、少々の雨では着ないのですが、
本降りになる気配に着用しました。
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雷と豪雨に見舞われる寸前、稲村ヶ岳を越えて稲村小屋に到着。止みそうにない雷雨にしばらく雨宿りを決め込みました。
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2時間後、
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小降りになったので下山を始めました。水溜りが幾つもできています。
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母公堂駐車場のヤドカリ号に戻り、車内でうどんを作って空腹を満たし、使った割り箸を添え木にしてキネシオテープで中指を固定しました。さくらは少し不安そうな顔してましたが(笑)
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その後、帰宅して適当な木片とガーゼで添え木を作り変えましたが、手作りの良さで快適です。さくらもこれで安心したようです。
ご心配いただいた皆様に感謝です。
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以上、四年前の転落と骨折の概要でした。
若い頃の右手中指の骨折では5ミリほど短く繋がってしまい、
後々ペンを持つのに不自由しましたが、今回は経験を活かして
ちゃんと繋がりました。