











登山途中で知り合った地元の皆さんとお別れし、さくらと山頂を目指しました。
お花畑で目を楽しませてもらったおかげで、時間も少し予定以上に費やしています。
それで、タイムを稼ぐためとさくらへの日差しも気になって、
外輪山コースとの分岐で左の千蛇ケ谷コースを取り、横断途中の雪渓をそのまま直登しました。
間もなく青空が見えだしましたよ~。
谷間の雪渓を渡る冷風は素晴らしい天然のクーラーです。
さくらも熱くなったお腹を雪に擦り付けて、極楽気分を味わっていました。
このまま雪渓を奥へ奥へと詰めて行きました。
傾斜もきつくなりますが、アイゼンを付けるほどではありませんし、持って来るのを忘れてましたから~(笑)。
全天候型のさくらといつも一緒だと、5月の乗鞍大雪渓の時もそうでしたが、
少々の道なら何とかいけそうな気になります。
話が飛びますが、山頂で写真を撮っていると、後から登って来たオジサンから親しげに話し掛けられました。
誰だったろう、と考えていたら…、
外輪山コースから谷を行く私たちの姿を見ていた、そうです。
実は私も雪渓の踏み跡が無くなり、行き着く先がどこなのか、多少不安になり、
遥か崖の上を何度か見上げてはいたのですが…、
地元遊佐町の鳥海山のベテランみたいなオジサンからは、
他所者でアイゼンも付けずに登るとは大したもんだ~と半ば冗談でしょうが、言われて…、
さすがに今年、二度も骨折、靭帯切ったとは話せませんでした(苦笑)
さて、雪渓を登り詰めると、何と嬉しいことに登山道が見つかり、しかも鳥海山大物忌神社のすぐ近くまで来ていたではありませんか~、
ここまで無事たどり着けたことを鳥海山の神に感謝し、あと一息の山頂を目指しました。
新山頂上までは岩場の連続です。
さくらは過去3回すべて自力で登攀していましたが…、
今回は、残念なことに一カ所どうしても自力では越せない所が有り、手助けをしました。
体力が落ちたのか、それともケガの経験で危険を避ける知恵が付いたのか、その両方かも知れませんね。
途中の食事休憩を入れて、11時半過ぎに最高所の新山に登頂できました。
いつもながらの周囲の峨々たる岩山に圧倒されます。
(一旦中断して続きます)