さくらのカウベル | 柴犬さくらの旅日記

柴犬さくらの旅日記

yahooブログ終了によりこちらに引っ越しました。
九州から北海道まで全国を旅する柴犬のさくらです。
緑豊かな美しい日本の自然探訪と山歩きを中心に
旅で出会った皆さんとの触れあいを綴っています

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今日こそ知床の山へ登るぜ~~、
と、手近な斜里岳を目指し、斜里町側の三井登山口へ。

特産の広大なジャカイモ畑の中を走って、
エゾシカ除けの鉄柵を潜り、タイヤ痕の無い砂利道を少し不安に思いながら、これまた近頃クルマが止まった形跡のない狭い駐車場に無事到着。

時間は6時、辺りは薄いガスが立ち込めている。
朝食を摂りながらガスの晴れるのを待つ。
山頂まで4.8km、5時間もあれば往復できるだろう、慌てることは無いさ。

それにしても殺風景な雰囲気だ。
隣町の清里町の賑やかな登山口に比べ侘し過ぎて、百名山人気の斜里岳登山口だとは信じられない。

備え付けの登山者ノートを覗いて見る。
一番新しいのは八日前の二人、7月を通しても十数人しか登っていない。
犬嫌いな登山者と出会うこともないが、もし何かあっても当分発見されないだろう、と思う。


さくらは、ケモノの臭いを追って、繁みの中を駆け回っている。
アレ?、いつもさくらの首に付けているカウベルの音が聞こえない。

昨日、斜里の町で、街中では音が迷惑だと、外したまま何処かに忘れたカウベルを思い出す。
毎年、こうして必ず2、3個は無くす。
だから、無くすのはさくらではなくいつも私。

今回の旅でもこれで二つ目。
先日、宗谷岬で買っておいてよかった。
ただ、店には二つしか残っていなかった。
人気があるのか、毎年小刻みに値段が上がっている。


リードを放しても決して遠くへは行かず、クルマも来ないと分かっていても、カウベルの音が聞こえる方が安心できる。

それで、ガスの晴れるのを待つ時間、新しいカウベルにサクラを刻む。
名前と電話番号も。
道具は、木工用の錐。
百均の品物だが、何かと役に立つ。

新しいカウベルはどうだい、さくら!

ちょっと音を聞かせてご覧と、ボールで遊ぶ。

カラン♪カラン♪カラン♪
新しいからだろうか、音が軽くて澄んでいる。
これで、羆のオヤジにもよく聞こえてくれるだろう。

ガスは晴れるどころか、ますます濃くなり、小雨も降り出す。
さくらがいればガスで迷う心配は無いが、カッパまで着て山歩きはしたくないし、する必要もない。
明日、天気になれば清里町のルートから登ることにしよう。
歳を取るのはいいこともいろいろ有るものだ、
と思いながら町へクルマを走らせた。