タイトルに惹かれ、ピックアップした一冊。

映画化もされてるとのことなので、話題の作品なのかもしれません。
 
大きな総合病院の跡取りとして華やかなキャリアを積んできたのに、ある理由から父親でもある院長から窓際副院長に追いやられた北原と、その病院をある理由から辞めざるを得なくなり、東京郊外の辺鄙な場所で開業医となった桐子、この二人を軸に、ストーリーは展開してゆきます。
 
目の前の患者は何が何でも助けるという北原に対して、患者には死を選択する権利もあるという桐子、そんな相反する価値観を持つ二人の物語は、思いがけない展開と結末につながってゆきます。
 
「全ての人は救われるために生まれてくる。そして、全ての人を救うために生まれてくる」桐子の言葉が意味する本当の意味とは、そして、物語の結末は・・・・
 
上下巻あるにも関わらず、内容の面白さに惹き込まれ、一気に読み進んでしまいました。
 
 
         二宮敦人 著 
(Kindle unlimited 対象作品です)