親友のお誘いでいって来た!
サマーフェスティバル2012
「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」
<細川俊夫セレクション>
@サントリーホール
この日の演目と現代音楽ご無沙汰の素人な私の感想は、、、
♪ヤニス・クセナキス作曲
「ホロス」(1986)
建築家でもあったクセナキスのこの曲は繰り返される音やリズムがまるで数字の螺旋に私を引き込んでいくようだった。
オープニングにふさわしいインパクトのあるものだった。
♪サルヴァトーレ・シャリーノ作曲
「シャドウ・オブ・サウンド~オーケストラのための」(2005)
こちらは私が勝手に
「夜中の2時4時」という別タイトルをつけたくなった。
夜中の2時から4時の間って
闇に包まれているけど空が黒いというより朝に向かって黒に深い青を感じる時間。
心の中も普段では思わないようなマイナス思考がでたり、過去の記憶の中にしまわれていたものが降ってくるように思い出されたり、、。
なんかそんな私の心までも見透かされたような気持ちになった。
♪ヘルムート・ラッヘンマン作曲
「書」(2003/2005)
作曲家ご本人も登場。
ご本人は
「この曲は「書=SCHREIBEN」
この単語を書くときに
「Schrei=叫び」
「reiben=こする」
という単語も書く。
最初の単語は感情的な行為だが、後者は極めて即物的で実践的だ。」
とも語っていた。
実際演奏で聴こえてきた
楽器をこする奏者たちはどこかロボットではないが物質的な連続とか工場の機械のように見えたのに
聴こえてくる音には「痛み」とか「歓喜」とか私には色んな「叫び」の表情が浮かぶように聴こえてきた。
作曲家ご本人は
曲に至るまでのことや現代音楽を聴く上で
「自分の水平線をもっと広げてほしい」
「否定でなく興味をもって聴いてほしい」
という言葉は印象的だった。
これは現代に今生きる舞踏家、音楽家、画家、役者、作家、、などのアーティストたちみんなの願いかもしれない。
斬新なことをするとまず人は否定がちに見てしまうことが多いから。
私はモダンアートミュージアムにも度々足を運んだり、
現代舞踊をみたり、
斬新なお芝居を見てきたけど、
ついていけないような作品も多々あったりする。
でも、まずは否定しない。
興味をもっておく。
今わからなくても心に止めておくとなんとなく未来にはつながる鍵になる気がする。
きっと人間関係とかもそうなのかなーって思ったり。
そんなことを思わせてくれた
久しぶりの現代音楽コンサートだった。
iPhoneからの投稿