今年も10月になってしまった。

 

もうちょっと、待ってほしかった。💦

 

9月は、一時帰国の疲れが抜けず、いっぱいいっぱいだった。


そして、新しい生活に慣れるのに大変だった。

 

たーりーさんが、家から出られないことは変わっていない。

 

私が平日、家にいることも変わっていない。

 

でも、土曜日だけの仕事を辞めたら、平日のスケジュールも変わってしまい、(メンタル的な構え方も変わった)どうしていいのか分からなくなってしまった。

 

旦那さんも手術があったから、仕事が休みで家にいるし。

 

なんか、うちだけ夏休みが続いているみたいで、朝起きられない。

 

目覚ましをセットしても、夜早くに寝ても、体を動かしても、不思議なくらい、起きられない。

 

引きこもりのたーりーさんの、睡眠パターンがずれていくのがわかった気がする。

 

日が短くなってきたせいか、猫たちのルーティーンもずれてきている。


そして、毎日来るようになった、チューターのジル。

 

でも彼女のお陰で、毎日にめりはりができた。

 

彼女は、毎朝10時に来る。

 

知らない人がうちに来ると、部屋にこもってしまうたーりーさん。

 

先ずは、信頼関係を築くことに集中すると言われた。

 

ジルが来るようになってから、3週間が経った。

 

毎日来ても、たーりーさんは会えずにいるので、お茶を飲みながら私と話をして帰っていく。

 

でも、それを通じて、たーりーさんのことや私たちのこと、これまでの経緯や状況を把握することができたみたい。

 

ジルに話をしながら、自分でも把握できていなかったことが分かってきた。

 

引きこもりになる理由って、人それぞれだと思う。

 

学校がつらくても、家庭で安心できれば大丈夫。家庭がつらくても、学校で安心できれば、大丈夫。学校でも家庭でもつらくなると、不登校になる。

 

どこかで、そんなことを読んだ。

 

たーりーさん、それだったんだと思う。学校でも家でもつらかったんだと思う。

 

学校に行くのがつらくなってきたとき、学校も私たちも、どうにかしようと動いた。

 

でもそれは、たーりーさんのつらさをやわらげるのではなく、登校させることが目的だった。

 

それまで学校を信じていた私も、違和感を感じ始めた。

 

そして私は、学校に行かなくてもいいと言った。

 

行き渋りというのはあったけれど、行かなくなったのはそれからだと思う。

 

イギリスでは、学校に行かれない子供をただ見守ることはできない。

 

子どものために、誰かが何かをしていなければいけない。

 

でも、学校は手一杯。NHSも手一杯。警察もプッシュしてくれたけど、結局みんな手一杯なので、なにも変わらなかった。(サポートされているのを感じてホットしたけれど)

 

いろんな人と話をしたり、講義を受けたりして、メンタルヘルスということやNurodiversionということについても、わかるようになってきた。

 

専門の人たちからは、ストレスになることや不安になることを取り除いて休ませることしかないと言われた。


そして、ただ回復を待つ。

 

それをしてきたけれど、その結果、たーりーさんは安心できる自分の世界を作り上げ、そこから出てこれなくなってしまったみたい。

 

茨に守られた、眠れる森の美女みたい。

 

ジルと話しているうちに、少しずつ茨をほどいていくしかないことが分かった。


最初は、ジルもたーりーさんのことを良く知らず、私とコミュニケーションをとりながら、大丈夫そうなことを試した。


先ずは、たーりーさんがジルの存在に安心できるようになることを目標にした。


なので、私とジルでブラウニーを焼いたり、たーりーさんの寝ているところ(私の部屋)で世間話をしながら、たーりーさんに話しかけたり。


そうしているうちに、たーりーさん、寝たふりしてても、思わずニコッとしまったり、ジルが帰ってから、ジルの話をしても笑うようになった。


現時点、たーりーさん、ジルに対して、安心感を抱き始めている。


目を開けて、ジルを見ることができるのが、次ののステップかも。


毎朝ジルが来ると、お茶を飲みながら、前日のたーりーさんの様子を報告などを話す。


そして11時頃、たーりーさんを起こしに行き、5分したらまた来るから、起きようねと声をかける。


そして5分後、ジルと上に行く。


少し、たーりーさんが興味をそそられそうな話を話をして、また明日ね、と言って帰っていく。


昨日も私とジルで、たーりーさんの寝ている部屋(私の部屋)に行って、話しかけたり、世間話をしたりした。


そのうちジルが


「たーりーさんの美しい目を見たいよ。片方だけでいいから見せて!」


と言い始め、そのうちに私とジルが目の色について話し始めた。

 

彼女の家族はみんなブルーらしい。

 

日本で生まれ育った私は、目の色の話はあまりしないし、旦那さんやたーりーさんの目の色も、茶色としか認識していない。


なので、色の表現が難しい。


ブルーはわかる。


でも、へイゼルとか言われるとわからない。


たーりーさん、ブラウンだけど、緑も入ってるかも。


なんて言いながら、

 

「たーりーさんの目、まだ開かないかなぁ」

 

「まつ毛もきれいだよね」

 

なんて2人で言ってたら、たーりーさん、さすがに耐えられなくて、ニコッとした。爆笑

 

以前なら、この後機嫌が悪くなって自分の部屋に閉じこもってたけど、それもなく普通で、夕飯の時には

 

「ジルの話聞いてた?」

 

という質問に対しても、笑いながら答えてた。


そして、いつもなら夕飯を食べ終わると直ぐに消えてしまうのに、昨日はずっといて、ゲームをしながら時々会話に入ってきた。

 

先日、ジルのことに対してどう思うかを聞いたら

 

「うん、大丈夫」

 

とのこと。

 

夏休み日本で、たーりーさんが、新しいことをしたい、スポーツをしたい、新しい本を読みたいと言っていた。


茨の茂みから、出てきたいんだろうな。


でも、1年以上動いていない、たーりーさん。心身ともに筋力が衰えている。


その間に、茂みはどんどん大きくなってしまった。


大きな茂みを前に、無理って思ってしまうんだろうか。


たーりーさん、まだ12歳。


大人のサポートが必要な年頃。


なんか想像できる。


自分でも言うくらい、クレイジーなジル。


Kポップを流しながら、寝たふりしたたーりーさんの周りで踊ってみようかとか言うし。笑い泣き


毎日私を笑わせてくれる。


そして優しく、でも確実に、私と旦那さんの背中を押してくれている。


そんなジルと私たちが、外側から茂みを崩すとわかったら、たーりーさんも内側から挑めるだろうか。