いつもなら、火曜日の夕方が一番せわしない。
たーりーさんは、放課後スペイン語クラブがあって、4時半に終わる。
そこから直行でバレエなので、レオタードやおやつを持って迎えに行く。
バレエから帰ってくると6時過ぎ。遅くても6時半には夕飯を食べ始めたいので、前日多めに作って温めるだけにするようにしている。
でも今週は前日旦那さんが夕飯を作ったので、残り物がない。
なので、昼間下ごしらえをしておいた。
献立は、イワシの缶詰の蒲焼き風にごはんと野菜。
ごはんは量って洗って、ざるにあげて、炊くお鍋にざるごと乗せて蓋をしてコンロの上に。
イワシの蒲焼き風は、調味料を量って鍋に入れ、イワシの缶詰も加え、蓋をしてコンロの上に。
野菜も洗って切って、お皿に盛って冷蔵庫へ。あとは水を少し加えてレンジでチンするだけの状態。
これなら6時半頃には食べられる。
準備が終わって、今度はたーりーさんのおやつに、丸ぼうろを焼こうと思ったとき、旦那さんが降りてきた。
「今学校から電話があって、たーりーさん、具合が悪いって。迎えに行かれる?」
ちょっと気持ち悪いとか、お腹が痛いとかでは連絡は来ないはず。
直ぐに車で迎えに行くと、たーりーさん、コート着てリュックとゲボ袋持って現れた。
どんなに寒くても、寒いってあんまり言わない人なのに、寒いと言う。
車の暖房を入れて、家に着いたら、暖かいワンジーに着替えさせた。
具合い悪そう。でも吐きたくはないそう。
横になったら?と言ったけど、居間にある、自分の椅子に座りたいと言う。(こんなの)
下半身をブランケットにくるんで、湯タンポに足を乗せて、本を読み始めた。
でも調子が悪い様子で、ちょこちょこ
「う~、ママァ
」

と頭を寄せてくる。
熱もないし、気持ちが悪いだけみたい。
ジンジャーとレモンのお茶を少し飲ませた。
これじゃ、バレエは無理そう。先生に連絡した。
たーりーさんが本を読んでいるうちに、ぼうろの生地が置きっぱなしだったので焼きながら、たーりーさんの側で仕事をした。
そのうち、突然
「ママァ~、お腹空いた~」
という。
とりあえず、ヨーグルトを少し食べさせて、ぼうろも1つ食べさせた。
調子が良くなってきたみたい。
キッチンに行って、自分でナッツを食べ始めた。
その後、椅子に戻って本格的に本に没頭し始めたので、私も5時半頃まで仕事ができた。
あとは火にかけるだけの夕飯だったので、お味噌汁も作った。
夕飯がテーブルに並ぶ頃には、たーりーさん、ご機嫌。楽しそうに次から次へとペチャクチャ話した。
これまで、お味噌汁が嫌いで、具だけやっと食べる感じだったのに、この日は大根も油揚げも、嫌いな玉ねぎさえ全部平らげた。
たーりーさんの看病で付きっきりになるかと覚悟していたら、ゆったりした夜になった。