母と一緒に過ごすと、必ずぶつかる。会うまでは会いたくて仕方がないのに。


今回はぶつかるのを避けるために、意識して過ごしている。


でも、とにかく放っておいて欲しい性格の私が、世話をしたくて仕方がない母と長い時間一緒にいるのはなかなか難しい。


父が亡くなって、しばらくは気楽な一人暮しを楽しんでいた母だけど、最近つまらなくなってきたらしい。コロナで友だちにも頻繁に会えないし、外出も控えているから、余計みたい。


私たちも、去年、一昨年と来れず、戦争で航空便が送れなかったから、母は楽しみだったたーりーさんのための買い物もできず、かなり何かしてあげたい感情が高まっていた様子。


私たちのために、色々考えて美味しいものを沢山買っておいてくれたのは良いけれど、多すぎて消費するのが手一杯で、食べるのを楽しみにしていたものがあるのに食べられていない。しかも同じものを大量に注文するので、最初は美味しかった物も飽きてきた。


更にコロナが心配なので、今年は友だちにも知らせておらず(会おうと言っても相手が会いたくなかったら迷惑だろうし)暑さもあって外出は最小限になっている。


しかも、なぜかたーりーさんは私の側を離れたがらず、行きたくないところでも、私と離れるのが嫌で渋々ついてくる。たーりーさんと出掛けると、行くところが絞られるし、どうしてもたーりーさんのペースになり、めんどくさがりの私は、自分のやりたいことがあっても、まぁいいや、と後回しにしてしまう。


なので、私もちょっとプリプリしてきた。


日本に着いてから、2週間半経ったけど、私はまだ行きたいところにも行っていないし(父のお墓以外は)、食べたいものも食べていない。


日本滞在も残り1週間を切った。それなのに今日はたーりーさんがテレビを見て1日すごし、私は何もすることがないので、ただ部屋の隅に座ってるだけ。


これじゃぁ、日本に来た意味がない。


母には申し訳ないけれど、今日は食べるのを楽しみにしていた物を買ってきた。


まずはパン屋さんのクリームパン。


お昼ごはんの予定が特にないとのことだったので、歩いて3分くらいのところにあるパン屋で、お総菜パンとクリームパンを買ってきた。


そして向かいの小さなスーパーに寄り、楽しみにしていたモンブランのプリンを買った。


普通のプリンを大量に買っておいてくれたので、まだ冷蔵庫に沢山あるけれど、私はモンブランのプリンが食べたかった。


たーりーさんも、プッチンプリンを楽しみにしていたので、プッチンプリンも買うことにした。


今回は母と一緒に過ごすために、母を喜ばせるために、と帰ってきたけれど、3週間は無理だった。


母はコロナを心配しているので、人の多いところに行くつもりはないけれど、お寿司屋さんとかモスバーガーとか餃子とかラーメンとか食べたい!(ラーメンも夕飯に出してくれたけど、醤油だった。豚骨が食べたいの)


自分は不器用だなぁと思う。


母を喜ばせたいからって、自分の意思を我慢してまで押さえなくてもいいのに。小出しにして、ぶつからないように、残りの1週間平穏に過ごしたい。