たーりーさんがバレエのレッスンに参加し始めてから、あっという間に1ヶ月経った。
でも、まだ1人で行かれず、先週の木曜日もレッスンの間私は部屋に座っていた。
帰るとき、先生に
「来週はママなしで来る?」
と聞かれ、たーりーさんは
「ノー」
と答えた。
でも帰りの車の中で
「もうそろそろママなしで大丈夫なんじゃない?」
と私が言うと
「うん、踊ってるときはママのこと忘れちゃうし」
とイケそうな感じ。
🩰 🩰 🩰 🩰 🩰
そして今週の木曜日。
「今日は1人で行く?」
と言ったら
「まだ。あと一回ママ来て」
という。
「でも踊ってるときはママいてもいなくても同じでしょう?」
と言ったら、少し考えてた。
おやつを食べさせて、服を着替えさせて、髪を結んで出発した。
でも私のお腹の調子が怪しい。
「たーりーさん、1人で行けるかなぁ。ママお腹が痛いから車で待ってていい?」
と言ったら
「えぇ~」
と言ったけど、お願いって言ったら
「わかった」
コミュニティーホールに着いて入ったところには、いつもお手伝いに来ているおばあさんがいた。
そしてテーブルの上にはバレエシューズと買い物袋があった。
たーりーさんも気がついて
「あれ、たーりーさんのかなぁ」
とドキドキ。先週そろそろ揃えてもいいかも、と先生と話していた。
おばあさんが
「たーりーさん、これ、あなたのレオタードとバレエシューズよ。バレエシューズ履いてみて」
と椅子に座らせ、3足違うサイズを履かせてくれた。その間たーりーさんは静かだったけど嬉しいのがわかった。レオタードも2枚入っていて、家で着てみるように言われた。
「今日はバレエシューズでレッスンできるね。よかったね」
と言ったら凄い嬉しそうだった。
「今日は1人でレッスンに行きます」
とおばあさんに言って、新しいバレエシューズを履いたたーりーさんを後にした。
「じゃあね」
と言ったけど、たーりーさんはおばあさんと他の子たちと話し始めて、私のことなんて既に忘れちゃったみたい。
30分後、レッスンが終わる頃、窓を覗いたら、たーりーさんはすっかりクラスに馴染んで、楽しそうに踊ってた。
家に着いたら、たーりーさんはさっさとレオタードに着替えてルンルン。
「毎日バレエに行きたい!」
だって。