たーりーさんの学校が再開して2週間が経った。


約8週間リモート授業のある生活を送った後で、朝早くに起きるのも、お弁当を作るのもしんどかったけど、学校の帰りに友達と走り回っているたーりーさんを見て、学校が再開してくれて良かったと思った。


でも学校が再開すると、お弁当作り以外にもしんどく感じることがる。その1つが人付き合い。


付き合いとまで言えるかわからないけど、送り迎えの時に親御さんたちやたーりーさんのクラスの子供達と一緒になる事がある。


人によっては学校以外でも付き合いがあったり、学校閉鎖中にも連絡をとっていたりして、顔を見れると嬉しくなる。


でも人によっては挨拶程度で済ませたい人もいる。


挨拶で済ませられると良いんだけど、帰り道が一緒だと別々に歩くわけにも行かず、仕方がないので話をしながら一緒に歩く。


幸いそういう人は少ないんだけど(いても車で来てる人や反対方向に住んでいる人がほとんどなので)約1名、というか親子がいる。Zくんとそのお母さん。


何故嫌かというと、Zくんが一緒だと危なかったり悪いことをするので目が離せないから。


しかも彼のお母さんはそれを見てゲラゲラ笑うだけ。


なので私は毎回ムカムカすることになる。


一昨日は学校の近くの(よその)家の前庭から土をとってきて(周りは住宅街でどこも前庭がある)反対側の歩道にいる子供達に向けて投げていた。



(学校の周りにはこんな感じの家が並んでいる)


昨日は私がAくんのお母さんとAくんと歩いていると、Zくんがまた駐車してあった車や周りの子どもたちに土を投げていたのが見えた。少し先を歩いていたAくんの目に土が入ったらしくて私達のところに戻ってきた。


誰もZくんを止める人はいなくて(彼のお母さんを含めて)いい加減嫌気がさしたので


「Aくんにあやまりなさい」ムキー


とピシッと言ったら、素直に謝った。


私はZくんを注意したり叱ったりする事がある良くあるけれど、必ず言い返してくるか無視する。


この日は怒られると思ってなかったのかも。


その後少したーりーさんとAくんとZくんで帰り道の原っぱで走り回り、


「そろそろ帰るよ〜」


と呼びかけたら、Zくんはその辺に捨てられてたプラスチックのボトルを6本くらい持ってきた。


「汚いからゴミ箱に捨てなよ」


と言ったら、注目されたことが嬉しかったみたいでニコッとしたのでそれ以上言わなかった。言いば言うほど反発するから。


たーりーさんとAくんに投げないように目を光らせながら一緒に歩き始めた。


途中でAくんとバイバイして、Zくんはうちとは違う方向に住んるのにうちまで付いてきた。


歩きながらZくんはよそのうちの前庭にズカズカ入っていく。何度言っても、言えば言うほどワザとやるので、最近はたーりーさんだけに注意するようになった。(たーりーさんは普段やらないけど、友達がやると一緒になるので)


この日も二人がよその前庭に入ったので注意したら、どうやらZくんが持っていた空き瓶を投げ入れたらしい。


「よそのうちにゴミを捨てるなんて駄目だよ。拾いなさい」


と言ったらたーりーさんが拾いに行った。


それまで何も言わなかったZくんのお母さんが、突然


「たーりーさんにありがとうを言いなさい!」


と言う。


どうやらZくんの投げたゴミを拾ってくれたたーりーさんにお礼を言えってことみたい。


Zくんは


ありがとう


と下を向いてぼそっと言った。


Zくんのお母さんは


「ちゃんと言いなさい!!」


言って、Zくんは


「Thank you…for nothing


と言った。


ここで私はムカッとして、家のすぐ側だったから残りの道を早歩きして、さようならを言って家に入った。


夜になってもまだムカムカが消えなくって、何度も頭の中で今日の出来事が再生されていた。


それで気が付いたんだけれど、たーりーさんのせいじゃないのにたーりーさんがゴミを拾って、その上たーりーさんを褒める事もしなかった。ショボーン


今朝たーりーさん起きたとき、


「昨日はZくんの投げたゴミを拾ってくれてありがとう。ママはZくんに拾うように言えば良かったね。ごめんね」


と謝った。


👫 👫 👫 👫 👫


たーりーさんとZくんは3歳の頃から同じクラス。でも学校にいる間は一緒に遊ぶことはないみたい。


最初はZくんにどう対応していいか分からなかったたーりーさん。


学校にいる間は一緒に遊ばないみたい。でも帰りに接触する事が増えて、そのうちどう対処したら良いのか分かってきたみたい。


Zくんがしつこいと


「NO!」


ときっぱり言えるようになった。最近はZくんがたーりーさんに合わせている感じ。


私としてはZくんを避けたい気持ちが強いけど、たーりーさんにとってはソーシャルスキルを学ぶのに良いチャンスかも。


でも毎日は勘弁してほしい。