たーりーさんのリモート授業が始まってから今週で6週目。毎日9時15分から12時15分までスクリーンに向かっている。

私もその間側に座って授業の様子を聞いている。

たーりーさんの学年は3クラスあるのだけれど、登校している子供達もいるので、登校組は3人の先生が交代で教えている。

たーりーさんの担当の先生が当番の週は、たーりーさんのクラスが2つに分けられて、それぞれ他のクラスに加わって授業を受ける。

担当の先生と代わりの先生は、同じレッスンプランに基づいて教えているけれど、それでもそれぞれのスタイルがあって、授業を聞いていると良く分かる。

たーりーさんにどっちの先生の授業が好き?と聞いたら、

「どっちも」

とのこと。(どっちも好きなのかどっちも嫌いなのかは不明...)

担当の先生はハキハキしていて、言うことがハッキリしている。優しいっていうより面白い。

もう一人の先生は話し方もとにかく優しい。何をしても褒めてくれそうで何をしても怒られなさそうな感じ。

最初は担当の先生がもっと優しかったらなぁ、なんて隣のクラスが羨ましくも思ったけれど、聞いているうちに私もたーりーさんは担当の先生の方が合うことに気がついた。

授業中はみんなマイクをオフにすることになっている。指されたり発言をしたい時は手を上げるボタンがあって、先生に名前を呼ばれてからマイクをオンにして話す事になっている。

でも子供達の間にはどうしても話したくなっちゃう子がいる。親もずっと隣にいられる訳じゃないから、自分で勝手にマイクをオンにしてしまう。

そこでたーりーさんの担任の先生は、

「〜くん、手を挙げてから発言して下さい」

とか

「〜ちゃん、自分の番を待って下さい」

と必ず注意する。

でももう一人の先生は直ぐに注意しないので、一人が話し始めると、他の子供達も話し始めて騒ぎになり、おさまるまでしばらくかかる。聞いてるとどうにかして欲しくなる。たーりーさんもつまんなそうにしてる。

毎週金曜日は小さいグループに分かれて先生とのお話の時間がある。

たーりーさんの担任の先生の時はみんな出席するのが当たり前だけど、もう一人の先生は

「参加したかったらしてください。」

と言う。

早く自由になりたいたーりーさんは

「やりたくない」

と言って参加しなかった。

担任の先生もリモート授業が始まってたーりーさんがまだ慣れていなかった頃は、無理しなくていい、と言ってくれたけど、慣れてきた頃を見計らってたーりーさんに質問したり、先生とのお話の時も必ずチャーリーに発言するチャンスを作ってくれる。

「言いたいことがある人いますか?」

と言われて進んで発言したい子としたくない子がいる。たーりーさんはしたくない。なので先生が指してくれないと話すことがない。(お教室では進んで手を挙げていたらしいけど)

担任の先生はたーりーさんを丁度良い感じでプッシュしてくれる。もう一人の先生は優しいからたーりーさんをそっとしておいてくれる。

年齢のせいもあるかも知れないけど、たーりーさんはどうやら背中を押されたほうが上達するみたい。