今日もたーりーさんの学校でお手伝いをしてきた。朝、たーりーさんを先生に渡したあと、Year1の教室に向かった。私の役目は子供達の読みの練習を見るというもの。

たーりーさんの学校では、ナーサリーの学年(3〜4歳)から、先生や親御さんヘルパーが子供と一対一で座り、読みの練習をする。たーりーさんのカバンにも常に本が2冊入っており、学校で先生と一緒に座って、読むらしい。(記録帳にコメントが書かれているので、読んだ事がわかる。)

読めば読むほど上手になるので、家でも練習するようにと先生方にも言われている。でも練習をする時間がなかったり、読むのが苦手な子達がいて、今日はそんな子達が本を読むのを聞いた。

教室の外にリーディング用のスペースがあり、一人ずつ私と座って、先生に与えられた本を読んでもらった。お願いされた1時間内で、6歳の男の子4人の練習に付き添う事ができた。スラスラ読める子もいれば、おしゃべりが多すぎてなかなかページが進まない子もいた。最初はビックリするくらい突っかかっていたのに、後半は上手に読めた子も。

文章を読んで理解をする、という能力、学校にさえ行けば身に付くものとばかり思っていたけれど大間違いだった。これくらいの歳のうちに基礎ができていないと、一生影響があるとか。残念ながら公立の学校は、(学校にもよるけれど)授業についていけないと、どんどんおいて行かれてしまうみたい。

本が好きじゃない子もいるし、特にたーりーさんの歳は個々によってまだ伸び方が全然違うから、読み書きができない子もいる。でも9月からはYear1。いわゆる『勉強』が始まるので、それに必要な読み書きが出来る様に今から準備をしているのだそう。

まだ半分以上がお遊び感覚のインファントスクール(4歳から3年間)。親御さんのなかにも、「まだ小さいから」と重要視していない人もいるみたい。私も学問はもっと大きくなってから力を入れる必要があるものと思っていたけれど、色々と調べてみて、基礎の基礎を身につける今が大事なんだと気づいた。

でも日本は幼稚園ではまだ読み書きとか算数とかやらなかったような気がする。それでも日本人の学力はイギリス人よりも優れているらしい。早くから本を読むことや数字に触れることは良い事だけれど、イギリスの学校は、ちょっと試験の成績に重点を置き過ぎているように思う。

しかも最近はクリエイティブな科目がどんどん削られて、「イギリスの教育制度は、大学の教授を養成する為に向いている」らしい。なのでアカデミア以外に興味があったり、優れている子供には不公平な気がする。

でも将来何になるにしても、やっぱり読み書きと算数はできないと困る。なので子供達が身につけられるよう、これからもできるだけのお手伝いをしたいと思う。