イギリスには色々な挨拶の仕方があって、戸惑いながら適当にしてしまう事がよくある。

自分との関係や年代、出身地、性別によっても違ってくる。
30歳になる直前、私は成人学生として大学に通っていた。10代の男の子たちがほとんどだったため、おばちゃんの存在が珍しかったせいか、彼らの世界のマナーなど教えてくれた。教室や廊下で会うと、
「オーライ?」(これはこの辺りの地域独特らしい)
と言って、げんこつとげんこつを合わせる。
毎日学校の送り迎えで顔を合わせる親御さんたちとは
「ハイヤー!」
「アーユーオーライ?」
と言う。
今日はたーりーさんの学校のお友達のお誕生日パーティーに呼ばれた。いつも顔を合わせるのに、今日はあらたまった感じで、みんなキチンと挨拶をしていた。お友達のご両親はアジア系の若い年代。旦那さんはお父さんと握手。私はいつもの様に「ハイヤー!」でもお母さんとはハグ。(旦那さんはお母さんに「ハロー」だけだったかも。)おばあちゃんはハグをしてくれて、おじいちゃんとは「ハロー!」っと言った。
友達とは会うと決まってハグ。でも私みたいに外国育ちの人とは戸惑ってしまい、向こうが先頭をきってくれるのを待ったり、ハローだけだったり。
旦那さんの家族はちょっと改まった感じで、お義父さんもお義母さんも妹も妹のパートナーも
「ハロー、ナイスツーシーユー」
と言いながらほっぺにキス。
この「ほっぺにキス」も厄介で、人によっては一度だけだったり、両頬だったり、ヨーロッパの人は(イギリスは島国意識が強いせいか、他のヨーロッパの国のことを「コンチネンタル」と呼ぶ)2回以上らしい。

昨日は近所のアジア系のおばあさんと始めて話をしていたら、ほっぺを合わせてきた。
と思うと、
「私は、ハグがだめ」
と言う人もいる。
面接や仕事の関係で会う人には、年齢も性別も関係なく握手になる。(ないときもある)
難しい。
