イースターホリデーの初日、夜型人間のたーりーさんは、遅くまで寝ていて、家でダラダラすることになるかな?と思ったら、8時頃に目を覚まして、

「した、いこう。」

シリアルを食べ終わって

「ミルクシェイク(子供用のチャンネル)見たい」

と言うので、とりあえずテレビをつけた。やっておきたい事があったので、しばらく見ててもらおうか、と思ったら、直ぐに飽きてしまったみたい。

ガーデンセンターに行こうか?と言っても

「どこも行きたくないの!ママも行かないの!!」

というので、服着て、歯磨きはしてしまおう、と言うと、一瞬考えてこくん、とうなずいた。

服を選んで着替えているうちに、新しいアイディアが浮かんだらしく、突然

「たーりーさん、幼稚園行くからねぇ〜。急がないと遅刻しちゃうからねぇ〜。」

と言いながら、カバンを出して物を入れ始めた。そして、

「した行っておべんとう作ろう!」

と引っ張られて下に行った。

「本当にお弁当作るの?」

と聞くと

「うん。」

もう11時だったので、今から作ったらお昼に食べられるかな?と思い、作業開始。

先ずは何を入れるかリストにしてみる。
たまごサンドを作りたい、というので、ゆで卵から始めた。卵を茹でている間、きゅうりと人参、そしてキウイフルーツを切る。
たまごが茹だったら冷まして二人で殻を剥いた。

フォークでつぶしてから、たーりーさんがマヨネーズをかけて、私が混ぜる係。たまごの準備ができたら、今度はパン。普段は

「ナッツ(ホントは種)入ってるパンイヤだ〜」

とか言うくせに、今日は一言もコメント無し。バターを塗ってたまごを挟む。
まだたーりーさんが1歳くらいの時に、おばあちゃんが送ってくれたお弁当箱に、用意した物を詰める。

お箸箱に入ったフォークとナイフと一緒にお弁当袋に入れて、自分のリュックに入れた。次は何だ?と思ったら私が幼稚園の先生で、たーりーさんが朝着いたという設定。

挨拶をして、直ぐにお昼の時間。一人でテーブルについて黙々と食べ始めた。そして一つも残さず完食!
私が5歳の時、お弁当を自分で作るなんて発想がなかった。