友達の娘が美容師になりたくて、去年の9月に私の通っているカレッジで、美容師のコースを始めた。

最初はカレッジ内で勉強をする予定だったのだけれど、いくつかの理由から、apprentice として、実際に美容院で見習いとして働く事になった。でもまだカレッジに籍があり、週に一度、カレッジの講師が訪問し、一緒にトレーニングをする形をとっていた。

しばらくは楽しく頑張っていたらしいのだけれど、去年の暮に、突然辞めることにした、と聞いた。

彼女は見習いとして、最低賃金の半分も足りないくらいのお給料をもらっていた。毎日長い時間現場にいるだけでなく、お休みの日や、出勤前に呼び出されたり(無給)、店長から電話がかかってきて、突然出てこい、と言われていたらし。仕事中は掃除をするのがメインで、実際にお客さんの髪の毛を触れることもあったらしい。でもカラーリングをするのも、見習いは手袋をはめることを許されなかったり、本人はこれではやっていけない、と思ったらしい。

母親(私の友人)に相談したところ、まずはカレッジに相談したらどうか、という話になった。これは納得がいかない、という点を書き出して、そのリストを持ってカレッジの講師と面談をしたらしい。彼女はリストを読み上げ始めたのだけれど、半分も行かないところで、もういい、と言われたそう。見習いとはいえ、それは酷すぎる、と。やめる際、本来なら辞表は2週間前に出すのがやくそくだそうだけど、講師に、

「もうここの美容院に戻らなくて良いよ。あとは私に任せて。」

と言われたそう。

その後別の美容院で見習いの仕事を見つけ、毎週火曜日はカレッジで一日トレーニングを受けている。

先日彼女の母親から、

「練習台が必要だからもしカットやカラーリングが必要なら娘に連絡してあげて!」

といわれ、早速連絡してみた。

うちのカレッジは、中に美容院がある。エステやメイクをしてくれるところもある。でも実際にやるのは学生達。ちゃんと専用の受付もあり、お客さんを迎えるところから習うみたい。

そして今日、カットに行ってきた。

先生一人に、生徒は30人程。お客さんは5人くらいで、あとはダミー(っていうのかな?)で練習をしていた。先生はいちいち生徒のやっている事を確認する必要があるので、待ってる時間がかなりあった。爆笑 でも久々に会えて、話もできたから良かった。

まだ新米なので、基本中の基本を習っているらしく、結局首のまわりの伸びたところを、ほんの少し切ってもらう程度だった。真っ直ぐ切るのも結構難しいらしい。立ち方から髪の毛やハサミの握り方までチェックされ、奥が深いなぁ、と思った。お人形さんで練習するのとは全く違うのと、アセスメントは実際のお客さんが必要らしく、本人は喜んでくれた。


家に帰る頃に、この写真が届いた。白髪が多い事に少しびっくり!

次はカラーリングもお願い!とメールをしておいた。