イギリスに住んでいると、日本の食材は手に入りにくい。ロンドンに行けば、お寿司屋さんは普通だし、日本料理のレストランも沢山ある。日本人も多いし、日本のお医者さんや学校もある。

うちの方は、と言うと…

日本食が普及してきて、日本料理のレストランもオープンしたし、近所のスーパーでもお寿司売り場ができた。でも作ってる人達も食べ物も、いまいち日本と違う。

30〜40分車で行けば、中国系や韓国系のスーパーがあって、日本食は買える。でも運転の嫌いな私には、頻繁に行くことができない。買っても貴重価値さがすごくて、食べるのがもったいなかったりする。

そんな状況なので、あんこを口にするとなると、日本に帰国する時。でも他のものも食べたいから、結局そんなには食べられない。10月に帰ったとき、パウチに入った粒あんを2袋買ってきた。でも勿体なくて食べてない。食べちゃったらそれっきりって感じがして、なかなか開けられない。

小豆も売っているのだけれど、大粒で皮が厚い。なのであんこにすると舌触りが気になる。圧力鍋で炊くと、皮まで柔らかくなるらしいけど、頻繁に作るわけではないから、買うのもなぁ。

でひらめいたのが、小豆の水煮。どこでも買える訳ではないけれど、近くのスーパーで売っている。400グラムの缶に入って、1ポンドちょっと。お砂糖入れたらあんこじゃん?と思ってインターネットで検索したら、やっている人たちいた!早速試してみることに。


缶を開けて、煮汁ごと全てをお鍋に入れる。粒がひよこ豆くらいの大きさでちょっとビックリ。お砂糖を加えて、混ぜながら煮詰める。この時点でちょっと煮汁を捨てればよかったかな?と思ったけど、混ぜていると、あっという間に煮詰まってきて、あんこっぽくなってきた。


結果は、と言うと、ちゃんとあんこの味がする!皮も柔らかくて、自分で炊いた時ほど気にならない。


夕飯の後、どら焼きの皮を焼いて、みんなで食べた。どら焼きを知らないたーりーさんと忘れちゃった旦那さん(何度も食べた事あるんだけど…)。パンケーキだ!って盛り上がって、あんこを挟まずに上にのせて食べていた。たーりーさんはあんこを食べて、

「おいしい!」

出したものを食べてくれると嬉しいけど、それが日本の食べ物だと、更に嬉しい!

日本で食べるあんことは少し違うけど、頻繁に食べれるのは有り難い。でも、こうやってたーりーさんは本当の美味しさを知らないで育っていくんだろうなぁ。やっぱり今年も日本に連れて行ってあげたい。

あんこの次は納豆!