放射線治療の為に通っている病院は大学の隣にあり、行き帰りのバスからも学生を沢山見かける。今日は病院の入り口でボート部の学生6人程が寄付金を集めるためにローイングマシンを漕いでいるのを見かけた。


(今朝バス停で見上げた空)
4年前にたーりーさんが生まれて、仕事は辞めたけれど全てが新しい事ばかりで、今まで行ったこともないような所に行き、新しい人たちに会い、結構楽しかった。以前は家で仕事をして良いと言われても職場に出たい、と思っていたけれど、外に出ることが殆どで充実していた。たーりーさんがナーサリーに行っている時に自分の事もできたし。
乳がんが分かってから、治療が私の生活の中心になり、特に抗がん剤の治療中は寒かったし、体調が悪くて殆ど家で過ごした。テレビも新聞も読まず、友達ともあまり会わなかったので、世の中で何が起きているのか無関心になった。
放射線治療が始まり、バスで毎日通うのが少し億劫だった。でも行くこと自体が普通の生活に戻るためのリハビリみたいだ。朝早くに家を出て、毎日決まった場所に行く。病院で働いている人達や学生達を見ると、自分も患者さんとしての生活を辞めて普通の生活に戻りたいという気持ちが出てきた。
やっぱり外に出ることって刺激になるのかな。何だか冬眠から冷めたみたい。