水曜日の朝に無事成田空港に着いた。1人なのでたーりーさんとプレイデートに行く時よりも荷物が少ない。(これはイギリスの空港で撮ったのだと思う)
母の待つ実家に帰り、ご飯を食べてそして父のいる病院へ。
父は大腸癌の手術を3年ほど前にしており、その時点で肝臓にも転移していたのでそれも取ってもらい、抗がん剤治療を受けた。転移があった事、そして余命は2年くらいと言われた事は私も兄も今回初めて聞いた。
同じ頃、鳥関連過敏性肺炎もわかり、去年の秋には肺癌も見つかった。
今回の入院は腸閉塞。夏頃からお腹が痛いのに、病院の嫌な父は黙っていたらしい。2週間程前に高熱と吐き気で病院へ。
腸には風船の付いた管を入れ、詰まっているところを開こうとしているけれども効果が見れない。ただでさえ痩せている父。絶食のせいで骨の形が見えるくらいになってしまった。
怖いから知りたくない、と言っていた母を説得し、兄と3人で先生とお話をした。
2週間経っても回復の様子がないのでそろそろ次の手段を考える必要があるとの事。普通なら手術をするのだけれど、父の場合、肺が悪すぎて、麻酔の先生が辞めたほうが良いと言うかもしれない。もししても、手術後に自力で呼吸ができないとチューブを取ることが出来無いので、話すことも食べたりする事も不可能になる。肺癌もかなり進んでいて、余命2年ほどと言ってから3年経つので、いつ様態が悪化するかもわからない状態であるとの事。
選択肢は手術か緩和ケア。
実家に帰って3人で話した。母は父を家に帰してあげたい、少しでも食べ物を食べさせてあげたい、と言う。それができれば父も嬉しいと思う。でも母に負担がかかる。兄は近くにいるけれど仕事がある。義理姉(兄のお嫁さん)には時間的にも手伝ってもらう事は可能だと思う。私はイギリスに住んでいて、早くて今月末から抗がん剤の治療が始まり、順調にいっても来年の春まではこっちに戻ってこれない。(それも理由で今回帰ってきたかった)
とりあえず希望を先生に話してみよう、と言う事になった。
手術が成功して、食べれるようになり、肺が持つ間緩和ケアをしてもらう、というのが皆の理想だと思う。
でも、もしかしたら手術の負担が大きくて、術後父は苦しみ、食べれないどころか話もできなくなり、緩和ケアをしてもらう、ということになるかもしれない。
手術が上手く行っても、他に転移して苦しむかもしれない。肺癌の末期は苦しいことも本人も知っている。
父の性格を良く知っている先生は、父が迷わず手術を希望することが分かっている。リスクも考えずに頼むと思う。なので私達の希望を聞いてから、それを踏まえて父に話したいとの事。
イギリスに帰るまで1週間。すでにたーりーさんが恋しくてたまらない。でもこっちにもっと長くいて、母の助けになりたい。
どうか後悔のない決断ができます様に。
