蝶のように舞い蜂のように刺す
格闘技をやっているときは、よく見聞きしていたフレーズです。モハメド・アリの戦い方は美しい。私もそれに倣っていたつもりが、アウェイ&アウェイでジリ貧の極みでした。
ヒット&アウェイで重要なのは脱力と距離感ですね。常に相手との間合いを測りながら、柔軟な動きが出来るように身体は強張らせない。柳に風なんて表現良いですね。攻撃に使う力は一瞬だけです。パンチは身体の使い方がちゃんとしていてれば、地面から脚を伝って腰と肩の回転、腕の伸びが連動して最後に拳をしっかり握れば、力は伝わります。
サッカーも脱力が重要だと思います。ゴールに向かうぞと気持ちが前向き過ぎるとコントロールが甘くなります。相手のアクションを上回るリアクションを行うためには、力を抜きましょう。リラックスして相手の隙をつく。
ここで、忘れてはいけないのはサッカーの本質であってゴールを決めることです。ボールを奪われないことが目的ではありません。複数の相手に囲まれても奪われないサッカーを求めていますが、そこが終着点ではないです。ヒット&アウェイでゴールを決めること、それが美しく勝つことであって私達の求めるべきものです。
総合格闘技のUFC101で行われた、アンデウソン・シウバvsフォレスト・グリフィン戦が理想です。10年以上前ですがあれがすべてです。努力と才能も必要でしょうが、求めるべき理想形です。
見方によってはボールをこねくり回していると捉えられがちですが、その表現を超えた先の技術を追い求めたいと思います。