どんな時でも繋がりって重要ですね。今回は練習でのリレーションについて。


 1コマの練習で重視したい要素の1つが「漸進性」です。よくサッカーのトレーニングではウォーミングアップ→TR.1→TR.2→ゲームと構築することを講習会などで習います。その日に設定したテーマに対してウォーミングアップから徐々に難易度やリアリティをゲームに近づけていく。その日のテーマを崩さずにトレーニングを繋いでいくことで、テーマが明確になりその日選手に獲得させたい技術が効率よく身につくのです。繋がりのないトレーニングが果たしてどのくらい効果があるのか。最初はドリブル練習で次が4vs1のロンドでシュート練習してゲーム…って今日は何を身につけさせたいのか分からないですよ。


 これに関しては以前にも記しましたが、食事のメニューと一緒です。コース料理は一種のリレーションですね。その日のテーマに合わせた料理が前菜からメインに向かっていくと。


 リレーションはスタッフ間でも重要な要素になります。特に練習時は主で動くコーチとそのコーチの声かけや選手との関わり方に合わせて、相乗的に動いたりカバーする動きが出来るアシスタントがいると練習効率が上がります。これもリレーションだと思います。


 昨日の練習会では主で動くコーチがいるので、私はそのコーチの声かけの意図をくみ取り他の選手にも働きかけたり、同じ方向性でも違った言葉で声かけしたりなど、精一杯アシスタントとして動きました。


 経験を積んで、知識が増えれば増えるほど、このアシスタントの役割が、練習の効率を足し算ではなくかけ算になることを私は学びました。裏方でも活躍出来るものです。


 リレーションとは文字通り、リレーです。バトンを受け取って次に繋げることです。ということは対応力も求められます。そう「後の先」が重要なのです。そして私の愛読書はバガボンドです。


 親御さんから数年間だけ受け取ったバトンをぐんぐん突き進んで充実した未来に渡したいものですね。