中国の大学受験シーズンは、毎年の6月初旬。
大学受験戦争は、受験生だけではなく、家族全員が巻き込まれるものである。
中国でアジア最大規模の大学受験工場と呼ばれる中学校がある。それは、安徽省六安市毛坦廠鎮にある「毛坦中学校」。地元毛坦廠鎮の住民は、22000人しかいないが、この中学校の在校生の数は、2万人(受験のための塾生を含む)を超えている。その人気ぶりがわかる。毎年90%以上の大学合格率は、周辺の農村出身の高校生、特に親たちの人気を集めた。
受験前に大勢の親は、受験生の子供を連れて受験準備のために集まってくる。彼らは、狭い賃貸小間(二人分の寝床と簡単な学習机)に年間7000元~20000元の賃料を払って親子の受験戦争に突入する。
決して安いとは言えないが、子供の大学夢を実現するために悪戦苦闘の毎日である。特に農村の子供が都市生活に憧れて、一生懸命頑張っていく姿には、中国社会の現実が映っている。
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