Yes No 16 | 櫻と葉っぱの物語❤

櫻と葉っぱの物語❤

櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

はじめましての方へ→ こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

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Side S

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の最初の授業は英語の「長文」の授業だった。

 

 

今日も部活のあと、いったんは家に帰ってシャワーを浴びてから

 

予備校に向かう。

 

 

けれども今日は午前中の11時から長文があって、

 

午後の3時という中途半端な時間から現文の授業がある。

 

 

ゆっくりする余裕のない俺は部活が終わるとニノとはすぐに別れて

 

雑にシャワーを浴びると慌てて家を出た。

 

 

 

 

予備校ってのは「人気講師」ってのがいる。

 

その講師の授業は場合によっては定員オーバーで

 

希望しても授業が取れないこともあるらしい。

 

 

そうして、この予備校は階によって教室の大きさが違う。

 

 

1階は受付やら担任の先生たちとやらのミーティングにつかう部屋があって、

 

2階は自販機が並んでる食堂みたいになってる部屋がある。

 

3階には自習室があって、4階から上がすべて授業を受ける教室になっている。

 

 

俺の知る限り、一番小さな教室は15人くらいが座れるような状態で

 

二つある数学の授業はどちらもそこで受けてる。

 

ぶっちゃけ、受けてる人数もずいぶん少ない。

 

 

そうして、最上階の一番デカい部屋は200人以上が入れる教室になっている。

 

人気のある講師はこの部屋で授業をすることが多いらしい。

 

 

俺は別段、講師にこだわりはない。

 

だって知らないから。

 

だからこの夏期講習も、担任が進めてくれた教室を取っただけだった。

 

 

けれども今回、俺の取ってる「長文」の講師は人気の先生らしく、

 

今日、俺ははじめてそのデカい部屋に入った。

 

 

あと10分で授業がはじまるその扉を開けると、

 

教室の中にはもうすでにたくさんの生徒がいて、それだけでかなりびびった。

 

空いてる席はまばらで、おまけに前の席から埋まっているんだから

 

その先生の人気とみんなのやる気がすげーってことがわかって

 

俺は少し尻込みする。

 

 

すでに気後れしつつもいったいどの席に座ろうか迷って、

 

少しでも前の席に座ろうと決める。

 

 

自分のいる場所から一番近くて前の方の席に座ろうとして、、、

 

 

 

俺は久しぶりにソイツを見つけた。