Days 15 | 櫻と葉っぱの物語❤

櫻と葉っぱの物語❤

櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

はじめましての方へ→ こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

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Side M

 

 

 

 

 

 

 

 

あのころ、

 

グルーチャットでのやり取りは正直、

 

大野先輩とやり取りできることが嬉しかったし楽しみだった。

 

 

あのころ、オレが好きだったのは大野先輩だったから。

 

 

けれどそのチャットで一番メッセージをくれたのは櫻井部長で、

 

大野先輩は決して積極的ではなかった。

 

 

そうして忙しいはずの櫻井部長から

 

なんてことない会話や写真が送られてくるたびに

 

少しずつそのやりとりが楽しみになって、

 

気づけばそのラリーは遅くまで続くこともあった。

 

 

そのときは気づかなかった。

 

 

櫻井部長はいつも、メッセージの中で仕事の話しをしなかった。

 

それはまるで、ただの先輩後輩のような接し方で、

 

知らない間にオレはいつもその瞬間、仕事を忘れてた。

 

 

仕事の先輩とやり取りをしているというのに、

 

仕事のことを忘れられたのだ。

 

 

そうして、

 

直属の部下になってもいまだに、そのやりとりが続いてる。

 

おまけにそのメッセージはいつだって、

 

なんてことない日常の写真なんかが送られてきて、

 

あのころと何も変わらないのだった。

 

 

 

 

 

 

「相葉く~ん」

 

「大野せ、、っ、、部長」

 

 

昼休みはいつも気分転換をかねて、出来るだけ外で食べる。

 

ときには櫻井部長と食べることもあるけど、

 

その数は多くはない。

 

 

エレベーターで1階に降りて歩いていると、

 

後ろから声をかけてくれたのは、大野先輩、、、部長だった。

 

 

「先輩でいいよ。久しぶりだね~」

 

 

少し小走りで駆け寄ってくれた大野先輩は

 

あのころのようにフワリと笑う。

 

 

「元気そう」

 

「はい。元気です」

 

 

営業部と企画部はそれぞれ部署のある階が違うし、

 

普段から行き来する部署同士でもない。

 

だから大野先輩に会うのはずいぶんと久しぶりだ。

 

 

「お昼?」

 

「はい」

 

「俺も。一緒に行く?」

 

「はい、ぜひ」

 

 

いまはもうそういう意味で好きではなくても、

 

大野先輩に誘われてお昼に行けることはとても嬉しかった。

 

 

オレにとって大野先輩は人として、先輩として、

 

それから一人の男としても、

 

いまも尊敬する、上司の一人であることに変わりはない。