Days 10 | 櫻と葉っぱの物語❤

櫻と葉っぱの物語❤

櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

はじめましての方へ→ こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

**************************************************:

Side M

 

 

 

 

 

 

 

 

そうやって、櫻井部長と大野先輩との3人の飲み会ははじまって、

 

オレはずっと緊張してた。

 

 

大野先輩は普段と同じで終始にこやかで口数が少ない。

 

そうして、

 

普段を知らない櫻井部長は常に豪快に笑って

 

オレにもずっと気さくに話してくれた。

 

 

二人はすごく仲が良いのだなと感じた。

 

きっと、仕事ができるとああして仲間だって増えていくのだろう。

 

 

そうして、櫻井部長はわざとなのか、

 

仕事の話しを全く振ってこなかった。

 

 

普段はなにをしてるのかとか動物はなにが好きかとか。

 

よく見るテレビ番組とかの話しで盛り上がったりして、

 

オレは少しずつ二人になじんでいった。

 

 

 

 

 

「ちょっとごめんね」

 

 

大野先輩が立ち上がって、、、おそらくトイレだろう、、、

 

櫻井部長と二人きりになるとまた少しだけ緊張が戻る。

 

 

大きな瞳に見つめられるとなんとなく視線が落ち着かなくなって、

 

手元のビールを飲んだ。

 

 

 

「大野って良い奴だよな」

 

 

「はい」

 

 

「相葉くんはアイツが上司でツイてたって思わない?」

 

 

「っはい、それはすごく、、、思ってます」

 

 

数字がなかなか出せない自分にとって営業部のあの部屋には、

 

自分に話しかけてくれる人はそこまで多くはない。

 

そうして、そんな中で大野先輩は特別なヒトだった。

 

 

 

「つまり相葉くんは運が良いってことだ」

 

 

「え?」

 

 

「そうでしょ?」

 

 

 

自分が運のいい奴だなんて思ったこと、これまでにはなかった。

 

 

そういえば、少し前も、、、

 

 

 

ーーそれは相葉くんの長所だよねーー

 

 

 

本心がすぐに顔に出てしまうことを、

 

オレはいつだって恥じてきたのに、、、

 

 

 

「そんな風に思ったことなかったです」

 

 

「そっか。でもいま気づけたでしょ?」

 

 

、、、また。

 

どこか下から覗き込むような仕草で

 

どこかヤンチャな顔してこちらを見る。

 

 

「そうですね、、、確かに、、、大野先輩と働けて光栄です」

 

 

 

櫻井さんは揚げてた口角をさらに上げて満足そうに笑うと、

 

カラダを少し後ろに引いた。

 

 

 

「アイツは自分がリーダーむ気じゃないなんて言いうけど

 

俺はそう思ってないんだよね」

 

 

「はい」

 

 

「ヒトをよく見てる」

 

 

 

大野先輩のことを褒められると、なぜか自分が嬉しくなる。

 

オレには何も関係がないとわかっていても、それは自動的にそうなってしまう。

 

 

 

「ヒトをよく見ておまけにヒトあたりがいい」

 

 

「はい。その通りだと思います」

 

 

 

オレは勝手に誇らしそうな顔をして笑った。