Yes No 9 | 櫻と葉っぱの物語❤

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櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

はじめましての方へ→ こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

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Side S

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はまず、この教室で英語の授業がある。

 

90分間、ここで英語の授業を受けた後に10分間の休憩があって、

 

その間に異動して、俺はまた別の教室で現代文の授業を受ける。

 

 

俺はどちらの教室も取っているけれど、

 

中には英語だけで帰るヤツももちろんいる。

 

ほかの教科を受けるヤツもいる。

 

 

この時間のこの教室で会う奴は、

 

数学の教室でも会うヤツもいればいないヤツもいる。

 

 

授業の取り方は人それぞれだ。

 

 

斜め左にいるコイツはどうなんだろう、、、

 

このあとの現代文はまだしも、数学も一緒だったらイヤだなと思う。

 

 

だって授業前の30分のあの空間は、

 

ずっと独り占めできるものだと勝手に思ってしまっていたから。

 

 

チラリと。

 

こっちのことはまったく気にしてないって感じのソイツに

 

もう一度視線をやる。

 

 

ここからだとソイツの顔はほとんど見えない。

 

少し長めの襟足から見える、うなじと細い首に視線が行く。

 

チラリとしか見えない横顔の、

 

男のくせにどこかほっぺが柔らかそうだなってそんなことを思った。

 

 

そうして、なんとなくそいつの手元に視線をやると

 

俺とはちがう英語の参考書を開いてる。

 

そうしてそれは、俺のよりずっと字が細かくて難しそうに見えた。

 

 

ふぅっと気づかれないくらい小さくため息をつくと

 

英単語の参考書を取り出して携帯にイヤホンをつける。

 

 

くだらないことにこだわってる暇はないし、

 

他人を気にしてる暇だってないのだ。

 

 

画面をタップするとイヤホンから中学で習う英単語が流れる。

 

英語を流しながら、コンビニで買ってきた菓子パンを頬張って

 

気づけばあっという間に30分はすぎていった。