櫻葉❤パレット SideM 223 | 櫻と葉っぱの物語❤

櫻と葉っぱの物語❤

櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

はじめましての方へ→ こちらへ

 

前回まで→ こちら

 

 

 

 

 

 

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Side M

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は雅紀を縛ってないか?」

 

 

「え?」

 

 

 

視線をオレの手のひらに向けたままの、

 

しょうちゃんのごわごわの後頭部を見つめる。

 

 

 

「俺のせいで、、、

 

雅紀を縛ってごめん」

 

 

 

 

、、、しょうちゃんってば。

 

 

 

 

「どうして、、、そんなにまっすぐなの?」

 

 

「意味が分かんねぇ。まっすぐってなに?

 

俺、お前にすげーひどいことをしたってのに」

 

 

 

、、、しょうちゃんは。

 

 

絶対に口にはしないけど

 

あの日のことをホントはずっとずっと後悔してる。

 

 

 

オレはとても、、、嬉しかったのに。

 

 

 

 

「ホントに、、、本気で言ってる?

 

 

縛ってるのはオレだよ。

 

 

わからないの?

 

 

 

最初から

 

 

 

 

オレがしょうちゃんを縛ってるんだよ」

 

 

 

 

 

たまたま隣に住んでいた。

 

たまたま5つ年上で、しょうちゃんの小さなころから

 

まるで当たり前みたいにそばに居れた。

 

 

 

もし

 

そのたまたまが違っていたらきっと

 

しょうちゃんはオレを選ばない。

 

 

 

 

きっと、、、

 

 

選んでくれなかった、、、

 

 

 

 

 

「それならお前だってそうだろ」

 

 

 

ふいにこちらを見上げる、そのオトコの顔にドキリとする。

 

大きな目に見つめられると本当はいつも怖くて、、、

 

 

 

ぜんぶを見透かされそうで怖くて、視線を外したくてたまらない。

 

 

 

「もし俺が隣に住んでなくて、

 

俺が5つ遅く生まれなかったら

 

お前は俺を選ばなかったかもしれない」

 

 

「そんなこと、、、」

 

 

「出会ってないかもしれない」

 

 

「それは、、、」

 

 

 

確かにそうだけど。