櫻葉❤Still 27 | 櫻と葉っぱの物語❤

櫻と葉っぱの物語❤

櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

 

 櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

はじめましての方へ→ こちらへ

 

前回まで→ こちらへ

 

 

 

 

 

 

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Side S

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、、、」

 

 

タオルで頭をゴシゴシしながら

 

何気なく鏡を見ると

 

 

あの頃の自分の面影を探す。

 

 

 

 

なぜか雅紀の笑顔だけがそこに浮かんで

 

それは見つけられなかった。

 

 

 

 

好きって想いだけで

 

乗り越えられるはずだったモノたちを

 

 

今日はやたらと思い出す。

 

 

 

 

今日みたいな日は

 

多分なにをしてもだめな日だ。

 

 

 

 

自分は何も変わっていないように思えて

 

きっとだいぶ変ってしまったんだって思う。

 

 

 

 

 

 

外に出ると

 

少し冷たい風が気持ちよかった。

 

 

 

なんとなくでも気分が晴れて

 

飲み会に行くのがどこか楽しみになった。

 

 

 

 

 

 

 

「「「乾杯っ!」」」

 

 

ヤローばかりが集まるこの飲み会は

 

 

学生のころからつるんでるいつもの奴らと

 

社会人になってからも

 

なんとなく定期的にあって

 

 

同じメンバーが集まる。

 

 

 

慣れ親しんだその顔触れに

 

店についてしまえば自ずと顔はほころんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー・・・・・・・・・・・・

 

「クリスマスプレゼント」

 

 

「え、、、ホント?」

 

 

「大したものじゃないけどね」

 

 

 

顔がぱあっと明るくなる雅紀に袋ごと渡すと

 

 

プレゼントごと雅紀を引っ張って

 

自分の膝の間にその身体を抱き寄せた。

 

 

 

一度、キスをしてしまえば

 

あとはもう遠慮も緊張も

 

どこかへ飛んで行ってしまって、

 

 

自分のカラダは自分の気持ちに素直に動く。

 

 

 

 

後ろから雅紀を抱えるようにぎゅっとすると

 

雅紀は耳まで赤くなった。

 

 

 

「あ、、、開けていい?」

 

 

「ん。気に入るかわかんないけど」

 

 

 

紺色のダッフルコートに似合う色はなんだろうと考えたけど

 

そういうのは得意じゃなくて。

 

 

 

「マフラーだ」

 

 

「ん。無理に付けなくていいよ。

 

俺そういうセンスとかないから」

 

 

「ww かわいいよ」

 

 

「ん?雅紀がね」

 

 

「ばか、、、」

 

 

「ww」

 

 

 

赤くなってる耳たぶに

 

唇で触れる。

 

 

 

そうして

 

いつも寒そうだなと思ってた

 

さわりたいと思ってたそのうなじあたりに唇を押し当てると

 

 

雅紀が息を吐いたのが聞こえた。

 

 

 

「ココ、、、いつも寒そうだなって思ってた」

 

 

「ん、、、寒いんだけど」

 

 

「ん、、、?」

 

 

 

襟足の髪をよかしてゆっくりと唇をずらしながらくっつける。

 

 

きめ細かい肌は

 

そこも例外ではなくて

 

 

寒そうだと思ってたそこら辺りは

 

今日はあったかい。

 

 

 

「なんか面倒っていうか、、、」

 

 

「ああ、、、わかるかも」

 

 

 

学生時代は自分もそうだったかもしれない、、、と思う。

 

 

 

外は寒いけれど屋内は熱くて、

 

いちいちそういったものを着けたり外したりするのが面倒で

 

 

それならいっそ、寒さを我慢する方が楽に思えてた。