あんなに抱き合った後に一人だったのは
めちゃくちゃ寂しかったけど、、、
来てみれば
ベッドの上から起き上がれない翔ちゃんを見て
俺のどこかがズキズキする。
いままでずっと近くにいたのに、、、
俺は何もできない。
、、、それにしても。
死神界に
まぁくんが、、、
天界のトップ全員が、、、集まっている。
これはいままでに、、、
少なくとも俺は
はじめてみる景色だ。
「翔ちゃん大丈夫？」
「ww ああ。
それより悪かったな」
「え？」
「智を借りて」
「、、、」
翔ちゃんはとても苦しそうなのに、、、
なんて美しいのだろう。
そんな翔ちゃんを
抱きしめるみたいにそばによるまぁくんも。
、、、あり得ないくらいに綺麗だ、、、
333年ごとに必ず誕生する
双子の神。
意識として生まれるだけなら賞賛されるソレも
互いがカタチを持って生まれてしまえば
それは異端であり脅威。
長い歴史を持つこの世界において
本来、双子の神は
存在してはいけない神。
なぜならそれは、、、
「それにしても、、、
まさかお前たちまで抱き合っていたとは」
潤が困った様子で言った。
チラリと俺を見るから
ドキッとして思わず目をそらす。
本来、神は
誰とも肌を合わせたりしない。
なぜなら
独りですべてを持っているから。
独りですべてを完結させられる存在だから。
特定の誰かを愛することはしない。
してはいけない。
だってそんなことは必要ないから。
独りで全てを持つ神が
全てを愛する神様が
たった一人だけを愛するなんて、、、
それは
、、、神のすることじゃない、、、
「はぁ、、、お前たちは本当に、、、厄介者だな」
するとふふっと智が笑う。
「お前が笑うなよ」
珍しい、、、こんな潤は初めて見る。
「お前らも、、、なんだろ？」
潤は俺と智を眺める。
「んふふ、、、」
「あのねぇ、、、智の方が長く生きてるでしょう？」
「ww だからもういいよ」
「お前が良くてもカズはまだ若いでしょうが」
やれやれといった具合でため息をつく潤は
それでもどこか
やっぱり優しい空気を身に纏っていた。