雅紀と翔さんのことを
知らないモノはいない。
美しすぎる神と
美しすぎる死神。
双子の神の存在は
この世界の希望
そして絶望。
どこに行っても
二人は目立ちすぎる。
俺たち天使の大きな役割は
天界のバランスを保つこと。
そして
天界と下界のバランスを保つこと。
俺たち天使界は
神様界よりも
実際には悪魔界とのつながりの方が強い。
天使は悪魔と表裏一体。
裏と表。
それは神と死神と同じく
切り離すことが出来ない存在だ。
「、、、潤はしょうちゃんのトコへ行ったことあるよね？」
「、、、、、もちろん」
「オレは行ったことがない」
淡々と話す雅紀の横顔。
雅紀の目つきが
いつものそれとは違っている。
「オレ、、、しょうちゃんとこに行ったことがないんだ」
「、、、、、ああ。知ってるよ」
こちらを見ずに話す雅紀を見つめた。
しばらく見ないうちに、、、
雅紀はまた
綺麗になった。
「しょうちゃんは来るの？」
「え？」
「ここに。しょうちゃんは来る？」
「、、、もちろん。それが普通だ」
「、、、そうだよね」
ーー満月の日に、、、、、ーー
さっきの雅紀の言葉。
ーー眠ってるしょうちゃんにキスしたーー
「、、、、、」
どこまで、、、
いったいどこまで
雅紀は、、、
「潤は何を知ってる？」
こちらを見て雅紀は言った。
「、、、」
、、、、、何かを覚悟したヤツには
それも
最高神には
勝てない、、、
「わかった。話すよ」
「、、、潤」
「、、、でも、、、その前に、、、」
「、、、え？」