裸で抱き合ったまま
しょうちゃんの腕にキスをする。
「しょうちゃんの腕、、、好き」
「腕?」
「しょうちゃんの髪も好き」
「ww 腕と髪が好き?」
「ううん、、、」
しょうちゃんが好き。
しょちゃんのぜんぶ。
しょうちゃんの存在が。
しょうちゃんがくれるモノ全部が好き。
「俺もだよ。雅紀」
おでこにキスをしてくれるしょうちゃんの
紅い唇はやっぱりあったかい。
しょうちゃん、、、
もう離れたくない。
行かないで欲しい。
「、、、しょうちゃんオレ、、、」
、、、もうイヤだよ、、、
ぎゅっと抱きしめれば
しょうちゃんも抱きしめ返してくれる。
「もぅムリ、、、」
「大丈夫だよ。雅紀」
髪を撫でてくれる
その手のひらも
大好き、、、
「怖い」
「大丈夫」
しょうちゃんは大丈夫しか言わない。
もうずっとそう。
そう繰り返すだけ、、、
「しょうちゃん、、、」
もう、、、耐えられない。
耐えなくないんだ。
「雅紀。大丈夫。大丈夫だ」
「、、、」
きっと、、、
オレが何を言っても
しょうちゃんはそう言うって決めてるんだ。
あの日から
ずっと、、、
「しょうちゃんキスして」
脚を絡めて言えば
しょうちゃんは絶対にしてくれる。
あったかい、、、
柔らかい
その唇が重なる。
もう一度抱いてほしいって言ったら
それも絶対してくれるだろう。
でも、、、
「明日会いたい」は
叶わない。
しょうちゃんは来てくれない。
オレが行くことを許してもくれない。
「明日も一緒に居たい」は
出来ないって、、、
ダメだって、、、絶対に言うんだ。
だって、、、
だってもう
オレの左肩の紅いアザは
きれいさっぱり
跡形もなく消えてしまったから、、、
「しょうちゃん、、、」
その瞳を見つめて名前を呼ぶだけで
全部を言わなくても
しょうちゃんは身体を起こして
オレを抱きしめながら上に重なる。
考えたくない。
また
しょうちゃんがいない日々が待っていること。
アザの消えた左肩にキスをする
しょうちゃんを抱きしめて
しょうちゃんのことだけを想う。
、、、もう一度
しょうちゃんだらけにしてほしくて、、、
朝になんて
ならなきゃいいって思いながら
目を閉じた。