こんにちは。
渋谷区議会議員の橋本ゆきです。
今日は渋谷区の公共トイレの整備について、
犯罪機会論の専門家である
小宮信夫先生と意見交換を行いました。
快くお時間をとっていただきました…!
とてもとてもありがたいです。
渋谷区では、日本財団によるデザイナーズトイレの設置が進んでいるのですが、
設置されたトイレの一部に
"女性専用の個室"がないことが問題となっています。
男女共用のトイレでは
構造的な安全性が確保されないなど
不安のご意見を多くいただいている状況で、
ニュース等でも数多く取り上げられています。
そもそもデザイナーズトイレが設置されるようになった経緯は
日本財団による多様性を受け入れる社会の実現を目的に、
東京都渋谷区内17カ所の公共トイレを新しく生まれ変わらせるプロジェクト。
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/thetokyotoilet
デザインだけでなく、
暗くて汚くて臭い公衆トイレのイメージを一新する清掃体制も作られました。
こうしたトイレの設計・建設は
全て日本財団の方で費用負担をいただいていて、
とてもありがたいことだと思っていますし、
デザイナー陣の挑戦や、
綺麗なトイレを、と清掃に従事されているスタッフの皆様には敬意を表したいと思います。
また、
渋谷区のトイレの環境整備方針では、
様々な困難を抱える方への配慮が検討されており、
全ての人にとってバリアフリーな環境をつくることの難しさがとてもよくわかります。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/assets/com/000036728.pdf
これまでの公共トイレに
バリアフリーの観点を取り入れるということ自体には大賛成です。
ただ、
誰にとっても安心して使えるかどうか
という点で「女性」という弱者の存在への配慮が欠けているという声には深く共感しています。
私自身も、
夜道で男性につきまとわれたり
道端で突然謎の液体をつけられたり
電車で痴漢被害にあったり
手を引っ張って連れて行かれそうになったり…
怖い思いは沢山してきました…
犯罪の温床と指摘されている公共トイレに
安全性という配慮は不可欠だと思います。
また、
バリアフリー・だれでもトイレの設置=女性専用トイレがなくなる
ということではなく、
バリアフリーという観点での様々な選択肢があり、
犯罪も起こりにくい構造を如何に両立させるか
なのだと思っています。
トイレ環境整備方針を
防犯という側面をもった整備方針を加えたものにアップデートする提案を作りたい…
そんな風に思っていたところ、
ハード面・ソフト面で
犯罪が起こりにくい環境を如何に作るかという
「犯罪機会論」を研究されている
立正大学の小宮信夫先生の存在を知りました。
ダメ元で連絡を差し上げたところ、
快く意見交換に応じていただき、
様々な観点でのレクチャーをいただきました。
犯罪機会論は
イギリスのブレア政権下で成立した
「地方自治体はありとあらゆる全ての施策で犯罪の防止を考慮しなければならない」
という法律がきっかけで、
自治体は犯罪機会論の専門家をアドバイザーに入れるようになり、普及した学問。
そこからイギリスでは
自治体は予防⇔警察は対処
ということが
防犯のスタンダードになったそうです。
東京都でも犯罪機会論の考え方から
防犯ボランティアの育成など、ソフト面での防犯対策を行いましたが、
ハード面での防犯に取り組むという展開にはならなかったのだとか…
犯罪機会論を応用することがハード整備に根付いていないということは日本全体の問題ですね…
小宮先生は
多様性は当然尊重されるべきとした上で、
◎入りやすく、見えにくい構造を避けること
◎動線に配慮をすること
◎警備員や防犯カメラでのモニタリング
◎周囲から見えやすくする工夫や
犯人が「見られているかも」と思う環境づくり
◎専門的な知見から様々な可能性を考慮することの大切さ
についてレクチャーしていただきました。
意見交換の内容は
渋谷区の担当にも共有し、
今後の整備にこの考え方を活かしていただくことと、
今あるトイレについても防犯の工夫を行なっていただくことを要望しました。
この議論をここで終わらせず、
「防犯」という観点から改めて
様々な公共施設の在り方を考えていきたいと思っています。
では。
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